【海外試乗速報】モンスター 821 メディア向け発表会
- 掲載日/2014年07月31日【トピックス】
- 取材協力/Ducati Japan 文/和歌山 利宏 写真/Ducati、和歌山 利宏
モンスター 821 で各国のジャーナリストと、丘の上にあるサン・ルカ教会からの帰り道を下る。麓から教会まではボルティコ(写真左側のアーケード状の歩道)が4km にわたって続く。ボローニャにはこうしたボルティコがあちこちにある。
ドゥカティがモンスター 821 のプレス試乗会を開催
そのイベントのテーマは “ドゥカティ・イズ・ボローニャ”
先般デビューして間もないモンスター 1200 ですが、早くもそのスケールダウン版となるモンスター 821 が登場。その発表試乗会がドゥカティのお膝元であるボローニャで行われました。
プレゼンテーションは技術説明に先立ち、ボローニャ市長のスピーチで始まり、その後はボローニャ警察の白バイのアテンドで、サンルカの丘に向かってツーリング。マッジョーレ広場にあるエンツォ王宮殿でのディナーと、まさにキーワードである “ドゥカティ・イズ・ボローニャ” を物語る試乗会でした。
あいにく、2日目の試乗ツーリングでは雨にたたられる場面も多かったのですが、おかげで悪条件の中でも扱いやすいフレンドリーさを実感させられることになりました。とにかくそのフィーリングは優しく、既存のドゥカティモデルとは一線を画していると言っていいほどです。
スロットルを開いていったときはスムーズにトルクが出てきて、ブレーキレバーを握ったときの効き具合の立ち上がり方もスムーズそのもの。それでいて、ワインディングロードでの爽快感は、ドゥカティファンを裏切ることがないものでした。
ますます、ドゥカティが幅広いユーザーを受け入れてくれるでしょう。
フォトTOPICS(写真点数/23枚)
01プレゼンテーションはボローニャ市長の挨拶で始まった。ドゥカティのお膝元であるボローニャには、1088年に創立された世界最古のボローニャ大学があり、中世から自然科学においての中心地であったことなどが紹介された。
02プレゼンテーションに先立つカクテルパーティにて。こちら向きの白いシャツを着た男性は、モンスターのプロジェクトリーダー(現在は全機種の開発マネージャー)を努めてきたジュリオ・マラゴーリさんだ。半ズボンの和歌山はリラックスモード?
03試乗ツーリングでランチに立ち寄ったボローニャ郊外の牧場。ここの建物がレストランに改装されている。ここは快晴だが、走行中は大半で雨にたたられた。
04ボローニャの南側、フィレンツェに向かうフータ峠に近い山々のワインディングロードを走る。丘陵地帯の多いトスカーナらしい風景を楽しんだ。残念ながら、ほとんどがウエット路面の走行になってしまったが、扱いやすさを心ゆくまで堪能できた。
05ボローニャの南側、フィレンツェに向かうフータ峠に近い山々のワインディングロードを走る。丘陵地帯の多いトスカーナらしい風景を楽しんだ。残念ながら、ほとんどがウエット路面の走行になってしまったが、扱いやすさを心ゆくまで堪能できた。
06エンジンはモンスター 1200 と同じく第二世代に進化した水冷4バルブ。バルブオーバーラップ角を 41°から 11°に小さくしたテスタストレッタ 11°だ。ハイパーモタードも同じエンジンを搭載するが、それよりもはるかにフレンドリー。
07トラスフレームはモンスター 1200 と共通。フレームを前後気筒のシリンダーヘッドで支持することで、トラス部を小型化し、重量も 1.23kg の軽量化が実現されている。
08モンスター 1200 の片持ちに対し、モンスター 821 のスイングアームは両持ちとなった。左右連結部の幅を片持ちよりも小さくできるので、約 30mm のショート化が可能になった。
09ライセンスプレートがスイングアームマウントから通常タイプになったことで、リアフレームも専用設計となった。が、ともにスチールパイプである。
10ライセンスプレートがシート後部に取り付けられる一般的な方式となり、往年のモンスターのイメージが色濃く放たれている。モンスター 1200 よりもホイールベースが 31mm 短縮されたこともあって、幾分小ぶりになった印象を受ける。
11グラマラスなフォルムを象徴する燃料タンクはモンスター 1200 と共通で、容量はモンスター 796 やモンスター 1100 EVO から4リットル増の 17.5 リットル。
12この試乗車には標準シートが装着され、ハイ側にセットした状態。ただし、日本仕様はローシートが標準装備となり、ロー側にセットすれば、シート高はこの状態よりも 65mm 低い 745mm となる。シングルシートカバーは標準装備だ。
13ライセンスプレートやテールライトはシート後部にマウントされるため、これだけでもモンスター 1200 とはフォルムが変わった印象を受ける。
14モンスター 1200 に装備されているオイルクーラーがなく、エンジン下部がすっきりして、モンスターらしい軽快なイメージが高められている。
15マフラーが右2本出しであることはモンスター 1200 と同じだが、マフラーエンドのスラッシュカットがより角度が付いたシャープなものとなっている。
16フロントブレーキには、ブレンボのラジアルマウント・モノブロックキャリパー、320mm 径ダブルディスクが装備され、効きはモンスター 796 から 14~25%(レバー入力によって異なる)高められているが、至って扱いやすい。
17モンスター 1200 の片持ちに対し、モンスター 821 のスイングアームは両持ちとなった。左右連結部の幅を片持ちよりも小さくできるので、約 30mm のショート化が可能になった。
18メーターはモンスター 1200 のようにパワーモードによって表示レイアウトが変わることがなく、表示色も一般的な白黒タイプであるが、機能的にはモンスター 1200 に準じ、表示内容は多岐に及んでいる。
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