VIRGIN DUCATI | 第4回 バードカ号にコタツが欲しい… それでもムルティを買いました!

第4回 バードカ号にコタツが欲しい…

  • 掲載日/2009年01月27日【それでもムルティを買いました!】
  • 取材協力/ドゥカティ横浜
ムルティストラーダの画像

トップケース装着で便利さアップ!

バードカ号の方向性は
実用性重視のドゥカティ?

前回はバードカ号にサイドパニアとトップケースを装着したというご報告をしましたが、もちろん全てのケースを常用しているワケではありません。写真のように、普段はトップケースだけを装着。荷物が爆発的に増えるタンデムやロングツーリングの時はサイドパニアを追加、という具合に使い分けています。やはり、状況に応じて付け外しが簡単にできるケースはとても便利。編集部のブログにも書きましたが、昨年末は年越しの準備で混雑する街中に、バードカ号で松飾りを買いにいったのですが、実に快適でした。バイク用のケースというと、どうしても沢山の荷物を積載するというイメージがありますが、潰したり型崩れさせたくないような品物を運ぶときにも最適。さすがに大判のピザは無理ですが、フワフワのパンを買いに行くことも可能です。確かに、バイクのスタイリングを重視すればケース類は装着したくないところですが、この便利さを一度知ってしまうともう後戻りできません。ということで、バードカ号のトップケースは常時装着です。

さて、このように買い物にも使える実用性を与えられたバードカ号ですが、この季節になるとどうしても気になることがあります。それは寒さ。空力特性とスタイル、そして十分なハンドル切れ角の確保を目的として、ウインドスクリーン部分のみをハンドルマウントとしたユニークな構造のカウルですが、正直言ってウインドプロテクション性能はイマイチ。特に、小振りなアッパーカウルのサイドを通過する走行風がハンドルグリップ周辺を直撃してしまうので、手の寒さを感じやすいという問題があります。寒さのピークはまだこれから。でも、サイドパニアとトップケース装着という贅沢をした後だけに、高価なグリップヒーターはちょっと…。

ムルティストラーダの画像
トップケースは常時装着となったバードカ号。スタイリングはともかくとして、この便利さを知ってしまうと後戻りは不可能!
ムルティストラーダの画像
正月の準備にも出動。街中の混雑をかいくぐり、型崩れしやすい松飾りも無事運搬終了。バードカ号はホント便利なバイクです。
ムルティストラーダの画像
トップケースがハンドリングに及ぼす影響は僅かです。もうこの運動性に慣れてしまっているのでその存在を忘れるぐらいです。
ムルティストラーダの画像
アッパーカウルとハンドルバーの位置関係。両サイドを流れる走行風がハンドルグリップを直撃してしまうので、手が寒いのです。

実用性だけじゃない!

ハンドウォーマーはアリかナシか?
バードカ号としてはアリです

上の写真を注意深く見たかたはお気づきかも知れませんが、ちょっと迷いいつつもハンドウォーマー(ハンドルカバー)を導入することに。寒さ対策として有効だということは知っていたのですが、あまりスタイリッシュではないというイメージがあって、装着に二の足を踏んでいたハンドウォーマーですが、最近の寒さには勝てず、とうとう…という感じです。バードカ号に装着したのは、ラフ&ロード製の「HOTハンドウォーマー」(税込 5,980円)。素材に張りがあり型崩れしにくく、なんとなく大型のナックルガードのように見えるのがポイント。また、このアイテムには、5色のカラーバリエーションがあるのですが、車体色ではなく、愛用のウインタージャケットの色に合わせて黒っぽいカーボン調のカラーをチョイスしてみました。

では、早速パッケージを開けて装着です…と言っても作業自体は非常にイージー。ハンドル挿入部を開いてカポッとはめたら、4枚のネオプレーン製ベルトを順番通り巻きつけて、ベロクロを圧着するだけ。左右装着するのに5分もかかりません。念入りに取り付ける場合は穴を開けてグリップエンドのボルトで共締めする方法もあるようですが、今回はお手軽取り付けということで省略しました。ムルティストラーの場合、ハンドルをフルに切ってもカウルとのクリアランスが変化しないので、ハンドウォーマーとの干渉もなし。ユニークなカウルが意外なところでメリットとなりました。

ムルティストラーダの画像
ウインドプロテクションはイマイチですが、ユニークな構造のカウルはハンドウォーマーを装着しても干渉することはありません。
ムルティストラーダの画像
ラフ&ロード製「HOTハンドウォーマー」の装着は超簡単。4重のネオプレーンが隙間を塞いでくれるので、防風性はバッチリです。
ムルティストラーダの画像
「HOTハンドウォーマー」装着後のバードカ号。ハンドルに合わせてウインドシールドが動くカウルはハンドウォーマー向きの構造?
ムルティストラーダの画像
正面から見た図。大型のナックルガードに見えなくもなく、個人的にはそれほど違和感はないと思うのですが、如何でしょうか?

禁断のハンドウォーマー

この温かさを知ってしまうと
もう後戻りは不可能!

ハンドウォーマーを装着したのは初めてだったので、テスト走行前にしげしげと観察してみると…。手を挿入する開口部内側にはシャーリングが施されたウインドシールドがあり、防風効果を高める折りたたみ式の延長フラップも採用。裏地にはシームテープによる防水加工が施され、腕を伝わって内部に侵入した雨水を排出するドレンホールも装備。さらに、左右の親指周辺はスイッチなどを確認できる透明窓が設けられ、右側には高速券などを収納する大型ポケットがあるなど、防風性や使い勝手は相当考えられているという印象です。そして、実際に走り出してみると…。

これが効果抜群で、手放せなくなってしまいました。アッパーカウルの両サイドを激しく流れる走行風から完全に防御され、手元に感じていた寒さが激減。この真冬でも3シーズン用のグローブで十分走れます。私のように、厚手のウインターグローブのフィーリングが嫌いで、ギリギリまで我慢してしまう方も多いと思いますが、1年を通して薄手のグローブが使えるのであれば、仮に少々野暮ったいと感じたとしても許せるのではないでしょうか。透明窓から中が見えない夜間走行では多少戸惑うこともありましたが、今ではそれもすっかり慣れてしまいました。強い負圧が発生する高速道路では上下からやや押しつぶされる感覚がありますが、内部が広いのでレバーやスイッチの操作には影響しないようです。

ケースといい、ハンドウォーマーといい、その便利さを一度知ってしまうと手放せなくなるモノが多く、どんどん妙な方向に進んでいくバードカ号なのでありました。(続く)

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開口部の内側には、シャーリングが施されたシールドを内蔵。外側には折りたたみ式の延長フラップ。防風効果はほぼ完璧です。
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防風効果を高める延長フラップを起こしたところ。この効果は絶大で、内部への風の巻き込みがかなり軽減され防風効果アップ。
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右側の上部には大型のポケットを装備。小銭や高速券を収納して置くのにとても便利。
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黒を基調としたカーボンカラーを選択したのは正解。こんな感じで、走っているときはほとんど目立ちません。
ムルティストラーダの画像

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