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【試乗速報】 ムルティストラーダ1200S(2015) メディア向け発表試乗会

  • 掲載日/2015年08月11日【トピックス】
  • 取材・文/VIRGIN DUCATI.com編集部
    写真/Ducati Japan, VIRGIN DUCATI.com編集部
ムルティストラーダ1200(2015) メディア向け発表会の画像

開催地は北海道川上郡弟子屈町の川湯温泉郷を拠点に、屈斜路湖、摩周湖、硫黄山を望む一般公道、および一部グラベルを含む設定。羽田空港から女満別空港に降り立ち、最初に案内されたのは現地のアートホールのような施設を貸し切ってのブリーフィングです。

コンセプトはそのままに正常進化を遂げた新型ムルティ
北海道で開催されたメディアローンチはまさにツーリング前提だ

2015年8月1日より国内販売開始となった新型ムルティストラーダ1200Sは、先代から大きく進化を遂げたハイグレードな万能モデルに仕上がっています。

スタイリングを見るとマイナーチェンジのように思えますが、その中身はまったくの別物。2010年に提唱された4台のモーターサイクルを1台にまとめ上げる“4 bikes in 1”のコンセプトは継承され、2012年に電子制御セミアクティブサスペンションのDSS(ドゥカティ・スカイフック・サスペンション)を導入、2015年モデルでは新開発のテスタストレッタDVT(デスモドロミック・バリアブル・タイミング)エンジンと最新のボッシュ製IMU(慣性測定ユニット)を搭載。この慣性測定ユニットにより、DSSは「エボリューション」へと進化しています。ほかにも複数の追加機能が搭載され、先代を時代遅れにするほどのマルチバイクとなっています。

その実力は先に行われた 海外メディアローンチのトピックス でお伝えしたとおりですが、こちらでは国内販売開始の直前に開催された、北海道でのメディアローンチの模様をお伝えします。

フォトTOPICS(写真点数/17枚)

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01試乗車両はムルティストラーダ1200Sをメインに数台、それに比較車両として2014年モデルと「S」がつかないスタンダードモデルが1台ずつ用意されました。1200S(レッド)はメーカー希望小売価格249万9,000円、スタンダードの1200(レッドのみ)は219万9,000円(それぞれ消費税込)です。
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02館内に入るとアイスバーグ・ホワイト、ブラックホイールの新型ムルティストラーダ1200Sがお出迎え。こちらはメーカー希望小売価格253万9,000円(消費税込)。
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03かなり充実した内容の車両説明と質疑応答は軽く2時間を超え、夕方には別の場所に用意された試乗会場まで自走で移動。モード切替による車体の動き、それに新搭載のDCL(ドゥカティ・コーナリング・ライト)を確認するため、暗くなるまでパイロンの周りをぐるぐる。
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041日目は車両解説と新機能の確認試乗に徹し、本格的なテストライドは2日目に。その晩は屈斜路湖の程近く、畑のど真ん中にあるイタリアンなお店『cafe&bal COVO(コーヴォ)』で会食。
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05ドゥカティジャパンより代表と社員の方々、オフィシャルカメラマン、それにメディアのみなさんと懇親を深めます。イタリアのプレミアムブランドであるドゥカティを表現するため、こうした「場」の設定には相当こだわりを持っているのがわかります。
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06窓の外にはライトアップされた新型ムルティが展示され、明日のテストライドに向けて気分を盛り上げてくれます。
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07メディアローンチ2日目。スタートは昨日行われたブリーフィング会場から。
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08テストライドは摩周湖や屈斜路湖周辺のようですが、映し出されたルート描画までどことなくイタリアな感じです。総走行距離は160km強、そのうちグラベルは10km程度とのこと。
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09スタート前にオフィシャルカメラマンによる足つき性の確認カット撮影。新型ムルティ(日本仕様)はシート高が800-820mmに調整可能な可変式のため、各メディアで何カットも撮影します。
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10新型ムルティに装着されるタイヤは『ピレリ スコーピオン トレイル II』です。サイズはフロント120/70ZR17、リア190/55ZR17で、そのパターンを見てもオンロードスポーツタイヤとほとんど相違ありません。「これでグラベルを走るのか…」と怖気づくのは当然のことでしょう。
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11信号もほとんど無く、北の大地らしくダイナミックなワインディングロードをひた走る。走行中でも切り替え可能な標準装備のライディングモードやクルーズコントロール、手動で高さ60mm幅の調整が可能な可動式ウインドシールドなどを試していると、今回のメディアローンチが北海道で行われた理由がよくわかります。
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12今年はとくにそうなのか、7月下旬の北海道は非常に蒸し暑く、ライディングスーツの中では全身から汗が流れ出してくる。走行、撮影、そして休憩を挟んで水分補給しながら、2日目の午前はオンロードをメインに進みます。
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13テクノロジー主導でデザインされた新型ムルティの存在感は、通りすがりの一般人からの注目度も高かった。なめらかで肉感的なスタイリングは、面構成やシルエットライン、ネジの露出を減らすなど、先代より定評のあったスタイリングからさらに磨きがかけられています。
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14先代(写真右)と比較してみると、走行快適性に影響するウインドプロテクションを向上させるため、タンク位置の幅は+40mm、サイドパネル位置の幅は+20mmと拡大され、カラーリングも先代とは逆に赤い塗装面を中心に、引き締まった印象を与える黒パネルは左右に配置されています。
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15弟子屈町の協力を得て実現した今回のメディアローンチは、各所でその恩恵を感じることが出来ます。ランチは川湯温泉駅の駅舎の中で、使われなくなった部屋を改装して作られた飲食店を貸切です。
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16午後になるといよいよグラベルでのテストライドです。ルートは屈斜路湖の水際を走る黒土混じりの砂利道路(普段は進入禁止だとか)。ライディングモードを「Enduro」に切り替えるとDTCやABSの介入度が低くなり、DWC(ドゥカティ・ウィリー・コントロール)はOFFに。
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17DSS Evo(ドゥカティ・スカイフック・サスペンション・エボリューション)は不整地での適正な衝撃吸収とトラクションを制御してくれるので、235kgの巨艦でも前後17インチのピレリが開発したエンデューロ・ストリート・タイヤがしっかり受け止めてくれます。また、ホイールトラベルは変えずに最低地上高を20mm上げているところもポイント。
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182日間のテストライドを終えて帰路につく頃、今回のメディアローンチに協力してくれた、川湯温泉でレンタルバイクとライダーハウスを営む『EZOライダー川湯営業所』では、散々走った新型ムルティの洗車とトラックへの積み込み作業に追われていました。こうした町ぐるみの協力もあり、今回は新型ムルティを体感するうえで最適な2日間となりました。

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