2015 MotoGPレポート第17戦マレーシア DUCATIサーキット情報局

2015 MotoGP #17 Malaysia（2015.10.25）

イアンノーネ、ドヴィツィオーゾ
ともにアクシデントでリタイア

マレーシアGPは、イアンノーネ、ドヴィツィオーゾともにリタイアして残念な結果に終わる。

MotoGPの2015年シーズンもいよいよ佳境に入り、第17戦となるマレーシアGPがセパン・インターナショナル・サーキットで開催された。ドゥカティチームのアンドレア・イアンノーネとアンドレア・ドヴィツィオーゾは、ともにリタイアを余儀なくされた。

予選6番手のイアンノーネは、スタート直後に飛び石でデスモセディッチGP15のラジエターに穴が開くアクシデントに見舞われ、これが原因で2周目にマシンを止めた。

ドヴィツィオーゾは、7番グリッドからのスタート。勢いよく飛び出し、オープニングラップを5位で終えた。6周目にはマルク・マルケス（ホンダ）がクラッシュし、4位にポジションを上げた。その後は4周にわたってこの順位を維持したものの、11周目にオーバーテイクを仕掛けてきたカル・クラッチロー（ホンダ）と接触。こちらもリタイアを強いられた。

この結果、イアンノーネはライダーズランキング5位に後退。4位のダニ・ペドロサ（ホンダ）との差は2ポイントである。ドヴィツィオーゾは、これまでと変わらず7位につけている。

RIDER'S VOICE

アンドレア・ドヴィツィオーゾ／リタイア

「今回のGPは非常に暑く、プラクティスでもハードにプッシュできなかったので、今日は苦戦を強いられると思っていた。どうにかその状況を打破して、チェッカー・フラッグまで良い状態を維持しようと思っていた。しかし、ターン5から6へ向かう切り返しでクラッチローが仕掛けてきた。彼はマシンを制御できずに僕にヒットしてきた。おかげでフロントのコントロールを失った。カルのことはよく知っているし、故意ではないと確信している。だが、彼のせいで大きなダメージを負ったことも確かだ。スミス（ブラッドリー、ヤマハ）とのポイント差が決定的に開いてしまった。非常に厳しいコンディションには違いなかったが、それでも良いリザルトを持ち帰れると思っていただけに残念でならない」

アンドレア・イアンノーネ／リタイア

「僕は今、ランキング4位争いの真っ直中にある。その重要な局面で、今季2度目のマシントラブルに見舞われたことが本当に残念だ。今朝のウォームアップでもマシンパフォーマンスが良く、良いレースを見せるチャンスがあると思っていた。おそらくスタートダッシュで前にいるライダーが跳ね上げた石がラジエターに当たって、穴が開いたのだろう。ペドロサに2ポイント離されてバレンシアを迎えるのは理想的な展開ではない。今シーズンを4位で終えるためには厳しい戦いを強いられるが、僕の目標は依然としてそこにある。できる限りの努力をして、どうにか目標を達成したい」

ルイジ・ダッリーニャ／ドゥカティコルセ・ゼネラルマネージャー

「プラクティスではいくつか問題があったが、2台ともに良いセットアップを見つけることができた。良いレースができる自信があった。残念ながら、こちらの思惑どおりにはならず、イアンノーネはラジエターに穴が開いて開始直後にストップし、ドヴィツィオーゾは4位で良いレースをしていたところ、クラッチローと接触してクラッシュした。両名とも、ランキング争いの上で貴重なポイントを獲得すると思っていただけに、残念な結果になったと言わざるを得ない」