MotoGPマシン「Desmosedici GP10」発表!
- 掲載日/2010年01月26日【トピックス】
- 取材協力/ドゥカティコルセ 文/VIRGIN DUCATI編集部
2010年シーズンを走るのはストーナーとヘイデン。
Wroomプレススキーミーティングで
新MotoGPマシンDesmosedici GP10がお披露目
2010年1月13日に、イタリアのマドンナ・ディ・カンピーリョで毎年行われているWrooomプレススキーミーティングにおいて、2010年のMotoGPを戦うマシン「Desmosedici GP10」が発表された。今回はドWrooomを楽しむケーシー・ストーナー、ニッキー・ヘイデン両名のスナップ、そしてDesmosedici GP10のディティールカットをお届けする。2010年はレギュレーションが変更されており、ニューマシンについてもそれにあわせた変更点が見受けられる。詳細については、ドゥカティ・コルセのディレクターであるクラウディオ・ドメニカーリ氏からの出ている以下のコメントを確認してほしい。
クラウディオ・ドメニカーリ氏によるDesmosedici GP10に関するコメント 「主要な変更点というのはルール変更に伴うもので、それはシーズンを通してたった6機のエンジンしか使えないということです。そのため主要部品についていかに性能を上げるかを精確に追求していきました。この変更はきわめて重要で、これまではおおよそ1レース毎に1機のエンジンを使用してきました、すなわち合 計で18機使用していたエンジンを6機にするという大幅な調整が必要だということになります。一つのエンジンを19,000回転以上で1,600キロ走らせるというのは生易しいことではありません。すべての主要部品、ピストン、コンロッド、クランクシャフトなどは基本的に再設計しました。その目的はパワー ロスを最少化することにより耐久性を上げることに置かれました。通常、レースにおいて耐久性はそれほど大きな問題とはされないので、この変更作業はある意味、非常に有益で興味深いものとなりました。というのも、この新しい狙いによる一連の実験で、現在開発しているプロダクションエンジンとの比較がこの時点で可能になったのです。プロダクションエンジンにとっては2,000キロのレース走行は過酷な挑戦であり、だから我々はこのレースエンジンの耐久性をプロダクションエンジンに展開するべきだと考え始めたのです」
「2番目の課題はルールには関係ないのですが、バイクをより乗りやすくするという挑戦でした。これは点火タイミングに関係します。800ccに変更して以来、ドゥカティのエンジンはスクリーマーセットアップを採用してきました。これによって得られた 最高出力をベースとして2007年、2008年、2009年のレースで結果を出してきました。しかしある時点で、我々はこれまでのやり方を再検証する必要があるのではないかと迷い始めるのです。2005年と2006年に使用した最後の990ccエンジンはビッグバン・ファイヤリングオーダーを採用していますが、これは優れたライダビリティを確保していました。我々はこのシステムを最初はダイノで、次に以前テストライダーだったヴィットリアーノ・グアレスキーに、そして最後はニッキーとケーシーによって再テストしました。ドゥカティはトラクションに優れた2010モデルを開発出来たことで、そのため優れた セットアップがより簡単に達成できたと考えています」
「今回注力したもう一つのパーツがシャシでした。操作性追求の一環として、我々はスクワッティングの低減に注力しましたが、結果としてバイクのリアポーション全体を再デザインしました。このバイクのリアは、我々がシート・サポートと呼ぶ、ライダーの乗車位 置となる構造をしていると同時に、スイングアームを支えています。このパーツを4点支持から6点支持に変更することによって、バイクの剛性を高め、より優れたライダビリティを確保しています。昨年導入したバイクと同様、このバイクは新しくデザインされたフェアリングによって見た目も異なっていますが、それは既にエストリルで披露された通りです」
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