試乗インプレ【予告編】ムルティストラーダ1200S
- 掲載日/2010年06月29日【トピックス】
- 取材協力/Ducati Japan 写真・文/VIRGIN DUCATI編集部
すべてが新しくなったムルティストラーダ1200。試乗した“S”は先進の電子制御式サスペンションとモード変更を搭載した、今までにないマシンとなっている。
生まれ変わった最新のムルティストラーダを試乗
ドゥカティの情熱と技術が4つのバイクを1つにする
いよいよ日本国内でのデリバリーがはじまった「ムルティストラーダ1200」。今回の試乗インプレッションでは北海道を舞台に、ドゥカティの情熱と技術が作り上げた最新のツーリングモデルを試乗する。新しいムルティストラーダは、先代モデルとは大きく異なるシャープなフォルムに、スーパーバイクをベースとしたテスタストレッタ11°エンジンを搭載。先進の電子制御式サスペンションとライドバイワイヤ技術を活かしたモードチェンジ機能を備えており、スポーツ・ツーリング・アーバン・エンデューロという4つのシチュエーションに合わせた特性の切り替えが可能だ。最新技術が詰め込まれた新型マシンの実力がどれほどのものなのか。編集部によるインプレッションの前に、まずは先行して車両の詳細カットをお届けする。
フォトTOPICS(写真点数/23枚)
01搭載されるエンジンはスーパーバイク1198をベースとした「テスタストレッタ11°」。日本仕様では最高出力102HP/6,000rpm 、最大トルク11.4kgm/6,000rpm となる。
02獲物を狙う猛禽類を思わせるフロントフェイス。ノーズ部分はエアダクトとなっており、効果的にオイルクーラーへ導風する。
03スクリーンは手動でスライドさせることができる。最大位置まで上げた際の防風効果はかなり高い。調整は左右のネジを緩めるだけで行え、グローブのままで問題なく扱える。
04メーターは液晶パネルで、視認性は良好だ。前モデルでの弱点だった燃料計も改善され、表示精度が格段に高まっている。右下の丸窓にはモード変更や現在の状態について表示。
05フロントカウルの右サイドには小物入れスペースが用意されている。左サイドはヒューズボックスだ。
06燃料タンクは20リットル。今回の実測燃費はおおよそ18kmで、350km以上の航続距離を実現している。燃費走行を意識すれば、400kmの無給油走行も不可能ではない。
07マフラーは右側2本出しとなるが、主要な部分はマスの集中化を考慮して車体下に配置される。サイドに出ているのはサイレンサーの先端部分だけだ。
08メーターの操作は他車種と同じく、スイッチボックスの上下に分かれたボタンで行う。モード変更についてはウィンカーキャンセルスイッチにて操作する。
09フロントウィンカーはLEDタイプで、ハンドガードに内蔵される。
10肉厚なシートは長時間のライディングでも疲労を感じさせない。日本仕様ではシート高820mmのローシートが標準となり、30mm高いノーマルシートはオプションだ。
11タンデムシートの下は収納スペースとなっており、車載工具の他にETCや書類などを収納できる。
12ムルティストラーダの車載工具セット。パンク修理セットが標準で付属しているのは珍しい。
13折りたたみ式のメインキーはパニアケースの開閉やシートを外すときに使用する。ムルティストラーダ1200はキーレスでの始動が標準となっており、始動時にキーを挿す必要が無いのも特徴。
14日本国内に導入される仕様はすべてABS付となる。モンスターシリーズのABS同様に積極的な介入は行わず、ライダーの意思を尊重するスポーティな味付けだ。
15フロントフォーク径は48mmと大径化。上端についているのは電子制御サスペンションの駆動パーツだ。
16しなやかな動きを実現するリアサスペンションも電子制御されている。サスペンションストロークは前後とも170mm。手前に見える電源ソケットは両サイドに用意されている。
17タイヤは専用設計のスコーピオントレイルを装着。リアのサイズはこのカテゴリのマシンとしては最大クラスの太さとなる190/55-17インチだ。
18最小限のステー追加でパニアケースを装着可能。専用設計で、デザイン的にも良好なバランスを保っている。
19パニアケースが車体から大きく張り出さないように内側へ追い込まれている。ハンドル幅とほぼ変わらないため、ライディングへの影響は少ない。
20車体側に取り付けステーが内蔵されており、取り外し後も違和感が無い。追加ステーはタンデムステップに小型の部品を取り付けるだけで、目立ちにくいよう配慮されている。
21ステップにはラバーが付属しているが、エンデューロなど不要となるシーンでは簡単に取り外すことができる。
22フレームのメイン部分はアイデンティティともいえるトレリス構造だが、ステップまわりにはアルミダイキャストのフレームを採用。
23今回試乗したムルティストラーダ1200Sスポーツエディションには、カーボンパーツが純正採用されている。
DUCATI MULTISTRADA 1200 IN JAPAN
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