ムルティストラーダ1000
- 掲載日/2011年07月12日【カスタムDUCATI】
- 記事提供/『DUCATI Campione Del Mondo』 Vol.07(2004.02.27発行)
楽しく乗るための
ひとつの回答
豪快なLツインサウンドを響かせながら街中やワインディングを駆けるのは、すべてのドゥカティのライダーにとって至福の喜びのはず。しかしその音が、他人にどのように受け取られているかについては、あまり深く考えてこなかったというのが本当のところではないか。
ライダーであれば、サイレンサーなしの直管かそうでないかは、バイクの姿を見なくても分かる。だが、バイクに興味も持たない人にとっては、音の大きなバイク=一律に迷惑な存在として認知される。“自分はそういう輩じゃない”と胸を張っても、実際の排気音が大きなままでは説得力を持たないのは明らかだ。
キズキではこうした現状に対処するため、安心して装着できるアフターマーケット向けマフラーを、あのヨシムラジャパンと共同で開発。ヨシムラといえば主に国産車向けにサイクロンマフラーを開発するコンストラクターだが、キズキの考えに賛同し、ムルティストラーダ用スリップオン・トライオーバルサイレンサーとして完成させた。
マニアだけの乗り物という枠を超えたマーケットを確立したドゥカティにおいて、今後のマフラーの進み方を示唆する商品となるだろう。
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ヨシムラサイクロンのトレンドである“トライオーバル”サイレンサーを採用。平成15年9月1日以降に通関した車両の排気音量上限は94dbとなっているが、このサイレンサーは規制をクリアしているので、車検時にも何ら問題ではない。
リアタイヤ前の一次膨張室までは純正パーツを用いるスリップオンサイレンサーは、タンデムステップ裏でY字に分かれて2本出しとなる。サウンドを味わいながら余分な音を消すのが、これからのサイレンサーに求められる性能だ。
取材協力
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