ニューデスモデュエ
- 掲載日/2008年10月16日【DUCATIエンジンガイド】
- 構成/VIRGIN DUCATI.com 編集部
中間排気量を担う軽量な新世代Lツイン
ストリート向けの扱い易さも大きな魅力
2010年春に日本市場へ導入されたハイパーモタード796のほか、すでにイタリア本国でデビューしたモンスター796といった中間排気量モデルには、これまでとは違う新型のデスモドゥエエンジンが搭載されている。排気量803ccに設定されたこのパワーユニットは、エントリーモデルであるモンスター696に搭載されたものを“軽くいじった”のでは無く、まったく新しいものとなる。ボアこそ同一なもののストロークが延長されており、クランクシャフトには軽量なスーパーバイク848タイプのフライホイールを採用。ピストン自体のデザインも変更され、11:1というハイコンプレッション仕様となっている。また、クランクケースも新設計されたもので、ケース単体で小排気量車であるモンスター696よりも1.2kgの軽量化を達成。エンジン全体で見ても1.9kgと大幅な重量低減を実現することで、搭載車両の運動性を高めることに貢献している。もう一つの美点として、エンジンのサービスインターバルが12000km間隔となったことも、この新型エンジンの忘れてはならないポイントだ。
最高出力81HP(59.6kW)/8,000rpm 、最大トルク7.7kgm(75.5Nm)/6,250rpmを誇る空冷Lツインの吹け上がりは滑らかで非常にトルクフルなものだが、リッターオーバーのモデルと比べて格段にコントロールし易い。ニューデスモデュエエンジンは、多くのライダーにとってより身近にデスモデュエのパフォーマンスを味わえるパワーユニットだ。いたずらにハイパワー化だけを求めるのではなく、ドゥカティらしい心躍るテイストを大切にした、新世代の空冷Lツインエンジンと言えるだろう。
エンジン搭載モデル
- ● ハイパーモタード796
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