スーパーバイク848EVO コルセスペシャルエディション DUCATI購入ガイド

DUCATI Superbike 848 EVO Corse Special Edition

電子制御とオーリンズ装備の
上位モデル

848 EVO コルセスペシャルエディションは、ベースとなる 848 EVO にオーリンズ製のリアサスペンション、DTC（ドゥカティ・トラクション・コントロール）、DQS（ドゥカティ・クイック・シフト）、シングルシートカウルを追加した上位モデルです。848 EVO の登場から１年遅れでの発売となったこのモデルには、1198S と 1198R のコルセスペシャルエディションでも採用された赤・白・黒のカラーリングを纏う 2012年モデルと、レース部門であるドゥカティ・コルセがシーズン前テストで使う外装をイメージしたカラーリング＋18 リットルの大容量アルミ燃料タンクの 2013年モデルがありました。燃焼室やピストンの形状を変更した改良型のテスタストレッタ・エボルツィオーネエンジン、モノブロックフロントブレーキキャリパーといった 848 EVO ならではの装備は、いずれも共通です。

2012年モデルは赤・白・黒のコルセカラー、2013年モデルはテストチームカラー＋大容量アルミ燃料タンク。

モデルラインナップ期間年表

	848	848ブラック	848EVO	848EVOブラック	848EVOコルセスペシャルエディション
2009
2010
2011
2012					コルセカラー
2013					テストカラー＋アルミタンク

当時の思い出話

新車価格がスタンダードモデルと同一
人気はコルセスペシャルエディションに集中

848 EVO コルセスペシャルエディションは、デビューと同時に人気を集めました。DTC＆DQS の電子制御デバイスやオーリンズ製のリアサスペンションが魅力的だったのはもちろんですが、それだけの装備が付いているにも関わらず、なぜか 2012年モデルの新車価格が 848 EVO と同額だったからです。2013年モデルでは 18 リットルの大容量アルミ燃料タンクが追加され、価格が４万円（税込み）上昇したものの、お買い得感が高いことに変わりはなく、 848 EVO コルセスペシャルエディションは販売台数を伸ばしました。

2012年発売の 848 EVO コルセスペシャルエディションは、2014年10月現在では最初の車検（３年経過）を迎えておらず、新車を買ったオーナーがまだ所有しているケースがほとんどです。他モデルであれば、車検期間が残っていても、後継モデルがミラノショーで発表されたり、日本での販売を開始したりというタイミングで乗り換えが起こるのですが、848 EVO コルセスペシャルエディションではそれが発生していません。スチールトレリスフレームと外観デザインが好きで大切に乗られているので、市場に出ている中古車はわずかです。

中古車を選ぶ際は、848 EVO にしか設定のなかった単色レッドやホワイトがほしいという場合であっても、848 EVO コルセスペシャルエディションを探すことをおすすめします。外装カラーは世界中のパーツメーカーから発売されている社外カウルなどによって何色にでも変えられますが、トラクション・コントロール・システムの後付けは難しいですからね。