VIRGIN DUCATI | スーパーバイク748R DUCATI購入ガイド

スーパーバイク748R

  • 掲載日/2012年06月21日【DUCATI購入ガイド】
  • 取材協力/Ducati Japanストラーダ
    取材・文・構成/VIRGIN DUCATI.com 編集部
スーパーバイク748Rの画像

Superbike 748 R

レースを意識して進化し続けた
ミドルクラスドゥカティのフラッグシップ

1990年代後半から 2000年代初頭にかけて、ドゥカティはスーパーバイク世界選手権だけでなく、その下の排気量カテゴリである“スーパースポーツ世界選手権”に748と 749 を使って参戦していました。今回紹介する748Rは、レースで勝つために進化し続けた748シリーズの最終型として 2000年から 2002年まで生産・販売されたモデルです。チタンコンロッドにハイリフトカム、スロットルボディバタフライの真上から吹き付けるフューエルインジェクターなど、レースでの使用を前提とした部品が使われていました。また前身の748SPSや748が3本スポークホイールに鋳鉄ブレーキディスクだったのに対し、より軽量な5本スポークのマルケジーニ製ホイールとステンレスディスクを採用していたという違いもあります。2000年モデルのカラーリングはイエローのみでしたが、2001年モデルからレッドが追加され、さらにオーリンズ製のフロントフォークも装備されました。2002年モデルではシートカウルのダクトがなくなり、イメージがレースマシンに近づいています。

スーパーバイク748Rの画像
748Rは 2000年から 2002年までの3年間のみ生産・販売されたモデルでした。

モデルラインナップ期間年表

748 748SP 748SPS 748S 748R
1996 748シリーズ販売開始        
1997          
1998          
1999          
2000       ミドルグレードのS追加  
2001         オーリンズ製のフロントフォーク装備
2002         シートカウル変更

当時の思い出話

高回転まで気持ち良く回るエンジンが人気
インジェクターは多少の調整が必要な場合あり

748シリーズは、どちらかといえばバイクという乗り物を熟知した玄人ユーザーを中心に新車が販売されました。高回転まで気持ち良くエンジンが回り、得られるパワーも強大すぎないといったミドルクラスならではの味わいがあったからです。1996年から 2002年まで販売されたスタンダードモデルの748を軸に、1998年に748SP、1999年に748SPS、そして 2000年に748Rと748Sが追加されていきました。中でもこの748Rはレースでの使用を強く意識していたため、2000年モデルには項目の細かいレース使用時のメンテナンスノートが付いていました。しかしその通りに作業するとコストがかかりすぎてしまうということで、2001年モデルでは部品の精度を上げるとともに、メンテナンスノートが簡略化されています。

748Rの中古車は最終型の 2002年モデルがおすすめ。前述の通り、2001年にフロントフォークがオーリンズ製になったこと、2002年にシートカウルのダクトが変更されていることがその理由です。なお、シャワー式インジェクターは繊細であるため、目詰まりなどが起こりやすく、多少の調整が必要です。アイドリングせずにエンジンが止まってしまう車両はディーラーで調整してあげてください。

スーパーバイク748Rの画像
スタンダード、S、Rというグレード体系は、748Rが登場した 2000年ごろから定着しました。
スーパーバイク748Rの画像
2001年モデルからはオーリンズ製のチタンコートフロントフォークが装備されています。
スーパーバイク748Rの画像
中古車はイメージカラーのイエローを中心に、70万円台から販売されています。(2012年6月時点)

価格・スペック(2002年モデル)

記載の車両情報や価格表記はメーカー発表当時のものです。
最新の車両情報に関してはメーカー公式サイトをご確認ください。
スペック情報は万全な保証を致しかねます。実際に購入される場合はDUCATI正規ディーラーへお問い合わせください。
シート高
790mm
ホイールベース
1,410mm
乾燥重量
192kg
キャスター角
23.5° – 24.5°
フレーム形式
スチールパイプトレリスフレーム
燃料タンク容量
17リットル 内リザーブ4リットル
乗車定員
1名
フロントサスペンション
オーリンズ製 TiNコート フルアジャスタブル43mm倒立フォーク
フロントホイールトラベル
120mm
フロントホイール
マルケジーニ製 5本スポーク軽合金ホイール 3.50×17
フロントタイヤ
120/60ZR17
フロントブレーキ
320mmセミフローティングダブルディスク 4ピストン4パッドキャリパー
リアサスペンション
プログレッシブリンク オーリンズ製 フルアジャスタブルモノショック
リアホイールトラベル
130mm
リアホイール
マルケジーニ製 5本スポーク軽合金ホイール 5.50×17
リアタイヤ
180/55ZR17
リアブレーキ
220mmディスク 2ピストンキャリパー
エンジンタイプ
L型2気筒 4バルブデスモドロミック 水冷
排気量
748cc
ボア×ストローク
88mm×61.5mm
圧縮比
11.3:1
最高出力
78kW – 106PS/11,500rpm
最大トルク
75Nm – 7.6kgf・m/9,000rpm
燃料供給方式
マレリ製 電子制御燃料噴射 54mmスロットルボディ
排気システム
テルミニョーニ製 アルミニウムマフラー
トランスミッション
6速
クラッチ形式
乾式多板 油圧式
新車価格
192万1500円
取材協力

MVアグスタの正規ディーラーでもある 通称「上尾のドカ屋」

住所/埼玉県上尾市南89-17
定休日/毎週木曜、レース・イベント開催日
営業時間/10:00~19:00
TEL/048-775-8726

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