スーパーバイク1098S DUCATI購入ガイド

Superbike 1098 S

オーリンズや鍛造ホイールを備える
1098の上位モデル

1098Sは、スタンダードモデルの 1098 に対し、オーリンズ製の前後サスペンション＆ステアリングダンパー、鍛造の前後ホイール、カーボンフロントフェンダー、ドゥカティ・データ・アナライザ（DDA）と呼ばれる当時の最先端データロガーシステムを備えた上位モデルです。エンジンは、２気筒モデルの排気量上限を 1,200ccへとアップしたスーパーバイク世界選手権に合わせる 1,099ccのテスタストレッタ・エボルツィオーネを1098と共通で搭載。また、2013年の現行モデルである 1199パニガーレＳトリコローレと同様に、1098Sトリコローレもラインナップしました。これはイタリアンカラーの外装とレース用スリップオンマフラー＆ECU 同梱のプレミアムモデルでしたが、台数限定というわけではなく、通常モデルと併売されます。それとは別に、台数限定のスペシャルモデルとしては、レースに出場するための車両承認（ホモロゲーション）用モデルである1098Rがありました。スタンダード、Ｓ、Ｓトリコローレ、Ｒそれぞれの位置関係は、まさに 1199パニガーレシリーズと同様です。

オーリンズ製サスペンション＆ステアリングダンパー、鍛造ホイールを備えた “ドゥカティの上位モデル” です。

モデルラインナップ期間年表

	1098	1098S	1098R
2007		トリコローレも販売
2008
2009

当時の思い出話

新車当時も、中古車の現在も
入荷待ちが続く人気車種

2007年の発売当初から1098Sは人気が高く、新車の入荷が追いつかない状態が長く続きます。そのため、かなりの人数のオーナーさんに納車を待っていただきました。しかも、その間にモデルイヤーが 2008年に変わり、価格改定が入ったことでこの1098Sも、税込みで 259万円から 270万円へと値上げになってしまいます。時間だけでなく、金額面でもご負担をかけてしまったことを今でもおぼえています。

新車当時も、中古車となった 2013年現在も、国産車から乗り換える方が多いのが1098Sの特徴です。その理由は、それらと比較してもパワー不足を感じることなく、かつ乗りやすいこと、オーリンズ製の前後サスペンションや鍛造ホイールによって所有感があること。その一方で、このオーリンズからのオイル漏れには注意が必要です。高級装備は、整備代も高額になってしまうのです。当店では、リアタイヤが跳ね上げた小石などからサスペンションを守るために、インナーフェンダーの装着をオススメしています。それが好みのものかどうかは別として、見つけた中古車にすでに付いていればラッキーでしょう。同じく、社外マフラーが付いているものもお買い得感が高いですね。ドゥカティのユーザーは、取り外した部品を保管している場合が多く、特にワンオーナー車では高い確率でノーマルマフラーが付属します。中古車入荷の順番待ちも発生するくらいの人気モデルですので、購入を検討されている方は、今すぐにでもディーラーにご相談ください。