モンスターS4R DUCATI購入ガイド | バージンドゥカティ

Monster S4R

片持ちアームと左２本出しマフラーを採用して
新しいスタイルを切り拓いたモンスター

2012年現在では、新車販売されるモンスターは空冷エンジンモデルのみですが、過去には水冷モデルもラインナップされていました。ハイパワーを有する水冷モンスターは、2001年に ST4 をベースとする916ccエンジン搭載の S4が登場し、2004年には 996モノポストの996ccエンジンと片持ちスイングアームを採用する S4Rに進化しました。その後、2006年に 999モノポストのコンパクトヘッドのテスタストレッタエンジンと前後オーリンズサスペンションを装備した S4RS（のちに S4RSテスタストレッタに呼称変更）が発売され、2007年には S4Rもこの998ccエンジンに切り替わり S4Rテスタストレッタとして発売されます。その中でも、今回紹介するモンスターS4R は、アグレッシブな片持ちアーム＆左２本出しマフラーという新しいモンスターの道を切り拓いたモデルです。ハイパフォーマンスモデルに採用されるオーリンズのサスペンションは装備していませんが、代わりに軽量なマルケジーニ製のホイールを履くドゥカティ渾身の力作でした。

片持ちアームと左２本出しマフラーを生み出したモンスターS4Rは、2004年から 2006年まで販売されました。

モデルラインナップ期間年表

	モンスターS4	モンスターS4R	モンスターS4RS （テスタストレッタ）	モンスターS4R テスタストレッタ
2001	916ccで販売開始
2002
2003
2004		996cc＋片持ちアームで発売
2005
2006			998ccのS追加
2007			車名にテスタストレッタ追加	スタンダードも998cc搭載
2008

当時の思い出話

スポーツ志向のドゥカティユーザーが支持
中古車は価格と性能がベストバランス

モンスターS4Rがデビューした 2004年はすでに、水冷エンジンを搭載した最初のモデルであるモンスターS4の人気によって水冷モデルが売れ筋になっていました。そしてより新しくハイパワーな996ccのエンジンとスーパーバイク譲りの片持ちスイングアームを備えたこのモンスターS4Rが登場すると、主流は完全に水冷モデルになります。スーパーバイク世界選手権を戦っていた 999R などをイメージリーダーとしていたドゥカティだけにスポーツ志向のユーザーが多かったのですが、一方で当時のラインナップにはこの S4Rかスーパーバイクシリーズしか選択肢がなく、それゆえ S4Rに人気が集まりました。今ならハイパーモタードやストリートファイターなどがありますけどね。

水冷モンスターの中古車を購入しようという方には、この996ccのモンスターS4Rがおすすめです。より高性能なモンスターS4RS（テスタストレッタ）やS4Rテスタストレッタも魅力的ではありますが、当時の新車価格に対して中古車価格に割高感があります。その点でモンスターS4Rは価格相場がこなれており、非常にお買い得です。また、ちょい旧ドゥカティの中でも年式が新しいため、故障の危険性もそれほど高くありません。