ドゥカティ ポールスマート1000(2005年)
- 掲載日/2010年03月01日【DUCATI限定モデルカタログ】
- 取材協力/ドゥカティ埼玉南
偉大なレーサーの名前を冠した
クラシカルスポーツモデル
ドゥカティの限定モデルにおいて、近年一際人気が高かったモデルといえば、やはり「ポールスマート1000」だ。現在のクラシックスポーツカテゴリの嚆矢となった1台で、デュアルスパークの1000DSエンジンを搭載した、クラシカルな出で立ちが特徴だ。車体色は通称「イモラカラー」と呼ばれるフレークの入ったシルバーにペイントされ、往年のレーサーをほうふつさせるカウリングに身を包んでいる。足回りは前後ともにオーリンズ製サスペンションを採用、ホイールは新設計となるスポークホイールを装着しており、雰囲気満点だ。
車名となっている「ポールスマート」は、ドゥカティがレース活動に復帰した重要な一戦において、見事勝利を飾ったポール・スマートからその名をとっている。生産台数は世界限定2000台で、日本国内にもある程度の数は入荷してはいるが、すでに新車は完売。中古車市場でも引き合いは強く、掘り出し物が見つかっても長い期間店頭に並んでいることは少ない。今回撮影した車両もすでに買い手がついているとのことで、人気の高さをうかがわせる。現行ラインナップであるスポーツ1000Sとスタイルに共通点は多いものの、マフラーやリアサスペンション形状に違いがあるほか、美しいイモラカラーはポールスマート1000だけの特権。往年のドゥカティファンにとって、特別な価値のある1台と言えるだろう。
ポールスマート1000(2005年)の詳細写真
サスペンションは前後ともオーリンズ製を採用している。スプリングカラーが少しミスマッチだが、それを差し引いても高性能な足回りであることは大きな魅力と言える。
フレークの入った美しいシルバーは、あの頃のイモラレーサーを思い出させてくれる。このカラーをまとったモデルは、ポールスマート以降生産されていない。
エンジンは熟成を重ねられた空冷2バルブのデュアルスパークエンジンを搭載。これを包み込むフレームも、特別色であるブルーメタリックにペイントされている。
ポールスマート1000(2005年)のスペック
- 全長
- 2,180mm
- 全高
- 1,150mm
- シート高
- 825mm
- ホイールベース
- 1,425mm
- 乾燥重量
- 181kg
- キャスター角
- 24°
- ステアリングアングル
- 30°
- 前サスペンション
- オーリンズ製フルアジャスタブル
- 後サスペンション
- オーリンズ製フルアジャスタブル
- 前ブレーキ
- 320mmセミフローティング式ダブルディスク、フローティング2ピストンキャリパー
- 後ブレーキ
- 245mmシングルディスク、フローティング1ピストンキャリパー
- 燃料タンク容量
- 15リットル(リザーブ3.5リットル含む)
- エンジンタイプ
- 空冷L型2気筒デスモドロミック
- 排気量
- 992cc
- ボアxストローク
- 94×71.5mm
- 圧縮比
- 10:1
- 最高出力
- 92hp/8,000rpm
- 最大トルク
- 9.3kgm/6,000rpm
- 燃料供給
- マレリ製電子制御インジェクション
- トランスミッション
- 常時噛合式6段
- クラッチ形式
- 油圧式乾式多板
- 前輪サイズ / タイヤ
- スポークアルミリム 3.50×17 / 120/70R17
- 後輪サイズ / タイヤ
- スポークアルミリム 5.50×17 / 180/55R17
- 発売時定価
- 189万円
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