モンスター1000S
- 掲載日/2011年08月23日【カスタムDUCATI】
- 記事提供/『DUCATI Campione Del Mondo』 Vol.06(2003.07.31発行)
“プロポスタ”の進化系マシン
カスタムシーンに一石を投じる
ドゥカティLツインのカスタムシーンで、数多くの話題を提供してきた大阪・寝屋川のライディングハウス。ドゥカティよりも早くに「水冷モンスター888」を製作したことでも知られる同ショップは、モンスターカスタムに並々ならない関心を寄せている。
そんなライディングハウスが昨年発表したコンプリートマシン、モンスターの進化系モデル“プロポスタ”は、モンスターカスタムの世界に一石を投じたとして記憶に新しい。そのプロポスタのコンセプトを最新空冷1000ccエンジンにオーバーラップさせたのが、ここに紹介するカスタムマシンである。シャンパンゴールドに彩られたこのマシンには、カスタムフリークにとって気になるスペシャルパーツが数多く装着されている。
特に注目したいのは、強烈な制動力を誇るフロントブレーキ周りとニューデザインのスリップオンマフラーだ。
ブレーキユニットは英国のAP社製を採用し、対向6Pキャリパーと薄型アウターローターのブレーキディスクを組み合わせている。もはや比類なきストッピングパワーを確保したと言えるだろう。「ドゥカティにはブレンボ」といった定説があるが、以前はAPロッキード社製コンポーネンツをドゥカティが純正指定していた時代もあったのだ。例えば、70年代のワークスマシンのほぼすべてに、AP製キャリパーやマスターシリンダーが標準装着されていたのである。それを考えれば、現行モデルとAP製パーツの組み合わせには、エンスージアズムを感じることができる。
マフラーに関しては、これまでにさまざまな機種およびタイプをデリバリーしてきた同ショップの最新作である。ありきたりなデザインから脱皮し「新たなる世界」を追及した意欲作だ。その特徴は、80年代をほうふつするショート管サイレンサーのイメージである。ただし、装着されているパーツは試作品のため、市販化にあたっては「改良する可能性もある」とショップスタッフは語っていた。
各種アルミ製削り出しパーツに積極的に取り組んでいるのも同ショップの特徴である。人気のステップ、ハイライドキットやリザーブタンクキャップはもはた定番パーツであり、最近では、アルミブロックから削り出されるクラッチカバーがヒット商品となっている。
カスタムシーンに一石を投じ続けてきたライディングハウスは、今後も精力的に展開しそうだ。空冷Lツインエンジンは、いじり手にとっても最高の素材なのだ。
カスタムの詳細をチェック!
こちらの記事もオススメ!
- 【前の記事へ】
スーパーバイク999S - 【次の記事へ】
スーパーバイク996
関連する記事
-
カスタムDUCATI
モンスターS4RSテスタストレッタトリコローレ
-
カスタムDUCATI
モンスター1100S
-
カスタムDUCATI
モンスターS4R
-
カスタムDUCATI
モンスター1100S
-
カスタムDUCATI
モンスターS4R
-
カスタムDUCATI
モンスターS4RSテスタストレッタ
-
カスタムDUCATI
モンスター900S
-
カスタムDUCATI
モンスター900S
-
カスタムDUCATI
モンスター900S
-
カスタムDUCATI
モンスターS4
-
カスタムDUCATI
モンスターS4R
-
カスタムDUCATI
モンスターS4