モンスター900S
- 掲載日/2011年09月15日【カスタムDUCATI】
- 記事提供/『DUCATI Campione Del Mondo』 Vol.06(2003.07.31発行)
スリムかつ斬新なスタイリング
走りにおいても抜かりないカスタム
ドゥカティLツインカスタムのムーブメントの中で、近年圧倒的に数多くなっているのがモンスターカスタムである。販売登録実績に比例していると言われればそれまでだが、モンスターにはユーザー自身の思い入れを反映できる懐の深さがある。
パワーハウスモータークラブが製作したこのマシンは、従来のカスタムモンスターシーンの枠から大きくハミ出した創造的スペシャルだ。強烈なのがセンター出しのカウルインサイレンサーである。マシン前後から見てもスイングアームの左右にエキパイやサイレンサーが無く、すべてが車体にインライン。この効果で細身のマシンがさらにスリムに見える。またグラマラスなテールカウルがマシン全体を斬新に整えている。そのシートカウルデザインは紛れもなく国産4発的だが、タンクとの接続部や着座部分の取り付け方法など、手の込んだオリジナリティ溢れる力作だ。
一方、足周りの軽量化やサスペンションのチョイスにも抜かりはなく、エンジンに関してもボアアップ&燃焼室のモディファイ等々、パワーハウスのノウハウが注ぎ込まれている。観て、そして魅せて、走って納得のマシンを目指した、ユーザーの心意気を称えたいスペシャルカスタムである。
特徴的なヘッドライトはプロジェクターランプ。左右を前後にオフセットすることで、アクセントを付けている。製作者のグッドセンスが光る部分だ。
カスタムの詳細をチェック!
もっとも特徴的なセンター出しエキゾースト。テールランプおよびウインカーには、最新999シリーズ用が流用されている。すばらしいアイデアセンスだ。
クラッチカバーがカットされ冷却性を高めている。クラッチユニットはスリッパー機能を内蔵したイタリア・サーフレックス社製。デザインバイクではなく走りも追及したチョイス。
肉抜きされたオリジナルのステップペダルとパイプワークのステップブラケット。個性を主張するオリジナルカスタムにボルトオンのキットパーツでは似合わない証明だ。
強烈な輝きを見せるアルミパーツ群。中でもスイングアームのポリッシュは美しい。ちいさなパーツに至るすべてが磨きこまれている。
ブレーキ&クラッチにはブレンボ製のラジアルマスターを装備。リザーブタンクの取り付けステーにもセンスが光る。シンプルかつ大胆を徹底した結果だ。
カスタムの定番となりつつあるスタック製メーター。液晶表示の中から数多くの情報を得られ、その中にはスピード表示もある。右にはアナログの油圧計だ。
ヘッドライトも驚きだが、それ以上にバックミラーのレイアウトが斬新かつ新鮮。60年代のGTカーミラーのようなボディ形状だ。
バネ下荷重の軽減を目指し、フロントホイールにはマルケジーニ製マグネシウムホイールを装着。カラーリングに合わせたストライプも美しい。
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