VIRGIN DUCATI | モンスターM900 カスタムDUCATI

モンスターM900

モンスターM900のカスタム画像

ワンピースのエクステリアで
個性的を演出したトラッカー

アメリカで絶大な人気を誇るモータースポーツが、オーバルのダートコースを使ったフラットトラック(ダートトラック)だ。レースの特殊性もあって、トラックを走るマシンは古くから独特の手法で製作されてきた。いまでも世界中のカスタムビルダーがその無駄のないスタイルに影響を受け、エッセンスを取り込んでいるほどである。

アレックス・アール氏が率いるアール・モーターが手がけた“ドゥカティ・トラッカー”もその1台だ。ベース車両はモンスターM900。もっとも特徴的なのは、タンク・シート・ゼッケンカウルをワンピース構造とした点だ。こうした外装はフラットトラックでは古くから用いられているが、アール・モーターではスチール・トレリスフレームとの相性を検討するために、実車に取りかかる前にミニチュアを製作して、丹念にモデリングを行ったほどのこだわりよう。

このシンプル極まりない佇まいはレーサー的だが、現車には公道を走る装備も残してある。もし新型スクランブラーをカスタムするなら、イメージソースとして参考にしておきたい1台である。

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モンスターM900のカスタム画像
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モンスターM900のカスタム画像
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コンセプト段階では1/5スケールのミニチュアを製作、全体的なフォルムを検討した。その後、車体各部を3Dスキャニングでデータ化、その数値を元に外装の寸法を決定した。マフラーは右サイド2本出しでゼッケン裏に収まる。ホイールは前後とも19インチでフロントはカワサキ空冷Z用、リアはハーレー用を流用し、タイヤはフラットトラック用をチョイスする。スタイリングの肝となる外装はファイバーのワンピース。タンクは容量3ガロンのアルミ製インナータンクを別途製作している。
取材協力

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