ムルティストラーダ1000
- 掲載日/2011年08月04日【カスタムDUCATI】
- 記事提供/『DUCATI Campione Del Mondo』 Vol.07(2004.02.27発行)
アクが強いやんちゃなカスタムも
ムルティだからこそ受け止められる
シティランからツーリングまで、まさにマルチパーパスモデルとして高バランスを誇るムルティストラーダは、既存のドゥカティユーザーやドカファンはもちろん、これまでドゥカティにそれほど興味を持っていなかった人々からも注目を集めるモデルだ。
登場直後は奇抜に見えたデザインも、時間が経つにつれてスマートでソフィティケートされたもののように感じられ、むしろ“おとなしすぎるのでは”という印象を持つ人もいるらしい。そんな意見をはね返す、過激な仕上がりを見せるのが、ライディングハウスのムルティストラーダ RH04msである。
赤いフレームにシャンパンゴールドの外装、リムオンディスクの黒ホイール、とどめに2本出しの砲弾型マフラーと、ひと言でいえばかなり危険な香りが漂うのだ。目立ちはするが街に溶け込むスタンダードに対して、目立つ上に押しが強いというか、アクが強いというか。
ただし、このエクストリーム系なカスタム手法は、ムルティストラーダをきっかけにしてドゥカティの世界に足を踏み入れようという人々(主に日本車ユーザー)には、あまり違和感なく受け入れられそうだ。ちょっとオーバーすぎるほどのアピールの方が、人の心を強く惹きつけるのかもしれない。
こんな“やんちゃ”なカスタムも、さりげなく受け止めるのがムルティストラーダの懐の広さと言えるだろう。
カスタムの詳細をチェック!
フロントスクリーンバイザーは、スクリーン部との2段階構造が強調されるデザインを採用。
ミラーはモンスター用のカーボンボディに変更され、ビルドインタイプのウインカーはカウルサイドへの貼り付け式に変更される。
クラッチカバーもドレスアップを意識したアルミビレットを装着。
ステップやマフラープロテクターなど、車体下部のシルバー部分をブラックアウトすることで、グッと引き締まった印象となっている。
タイミングベルトカバーはカーボンな上に、エアーメッシュで軽快感をアップ。
外観上のポイントとなるスリップオンタイプのフルチタンツインサイレンサーは、スタンダードマフラー位置にテールランプを移植するビルドインキットを採用。
クラッチの操作感を向上させるスポーツアシストピストン ASSY。
前後ホイールはマルケジーニ製3本スポークをブラックアウトして引き締まった印象を与える。
フロントはブレーキング製リムオンディスクを装備。
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