750TT1
- 掲載日/2011年09月27日【カスタムDUCATI】
- 記事提供/『DUCATI Campione Del Mondo』 Vol.06(2003.07.31発行)
ファクトリー仕様のSPフレーム
TT1ロッカーラパイド
ここ数年でドゥカティのカスタムシーンは大きく変化している。 ?
90年代中頃以前と比べて、カスタムパーツがより一般的となり、それと同時にカスタムマシンの数も圧倒的に多くなっている。メーカー自身がカスタムパーツをブランド化し、正規ディーラーを通じて購入できる体制にしたことが、カスタムフリークを数多くした大きな要因と言える。
しかしアイデアを駆使し、ワンオフに頼りカスタマイズを楽しんできた世代のドゥカティストにとっては、現状のカスタムシーンは少々物足りない。個性を主張するにも、市販のカスタムパーツに頼ってばかりでは、すべてが似たり寄ったりになってしまうからだ。
そんな現状に一石を投じたのが、ここに紹介する750TT1レプリカである。このマシンは、ベベルLツイン全盛時代からドゥカティに関わってきた東京・練馬のナオエマシナリーと、パンタ系スペシャリストとして知られる横浜のTioのコラボレートにより完成したマシンだ。注目すべきはその内容である。単にデモバイクとして製作したのではなく、同ショップでは、オーダーがあれば同仕様のマシンを製作する準備があるという。決してリーズナブルに楽しめる内容ではないが、パーツのチョイスによっては想像以上に本格的カスタマイズの世界を楽しめる内容となっている。
実はこのマシン、できる限り一般的なパーツを多用して組み立てられている点が要注目なのだ。例えば足周りだが、フロント周りはトップブリッジ&三つ又にフロントフォーク、リア周りはスイングアームにリアショックユニット、さらには前後ホイールにブレーキユニットなどなど、すべてにモンスター用純正部品を流用しているのだ。初代モンスターのルーツには、ご存知のように851シリーズがある。その851のルーツには750TT1があることは、マニアックなドゥカティストなら誰もが知るところだろう。つまり、空冷時代の750TT1のフォルムを再現するのには、初代モンスターシリーズ用の純正パーツが有効利用できるのである。そんなアイデアを見事なまでに実証したのが、ここに紹介するマシンだ。
さらに具体的に記せば、モンスターのフレームをベースにモディファイを施し、足周りにはモンスター用純正部品をそのまま流用。エンジンには400F3を搭載。完成したローリングシャシーにオリジナルの外装パーツを装着し、ファクトリー仕様のペイントを施し完成させているのだ。つまり初代モンスターの中古車もしくは部品を購入し、前方排気のF1/F3系エンジンを持ち込めば、写真と同仕様のカスタムマシンが完成するのである。
パンタ系Lツインをこよなく愛するエンスージャストにとって、まさに心躍るカスタムプランと言えるだろう。
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