750GT
- 掲載日/2011年11月10日【カスタムDUCATI】
- 記事提供/『DUCATI Campione Del Mondo』 Vol.06(2003.07.31発行)
クラシックレースへの参戦も視野に入れた
流用カスタマイズにアイディアが光る
ここに紹介する F750 カスタムは、マシンオーナーがカスタマイズを前提に、ベース車両の 750GT を購入した。
当初はレース参戦を目的にマシン作りを進めていたが、途中で気が変わり保安部品が取り付けられ、普段は街中を走れる仕様として生まれ変わった。
注目したいのは前後ホイールである。このマシンには、ヤマハ純正ハブ、性格には TZ 用フロントハブと TDR 用リアハブが流用されているのだ。このパーツを利用すれば、比較的手軽に前後ホイールのディスクブレーキ化とスポークホイール化を両立することができるのである。しかもこの仕様だと、ドゥカティ純正のホイールよりも軽量化できるというメリットがある。
エンジンに関しても、納得のチューニングが施されている。シリンダーヘッドはデスモ化され、V2製バルブやカムシャフトを組み込み、ピストンにもV2製をチョイス。これにより、サーキット走行でも戦闘力のあるパワフルエンジンを獲得している。
以前ならベース車両として比較的低予算で購入することができた 750GT だが、最近ではカスタムベース車を見つけるのが大変なようだ。それでも努力と根気で、このようなマシンを完成させることができるのだ。
カスタムの詳細をチェック!
普段はヘッドライトにカバーを装着。最近のクラシックカスタムのトレンドなのか? このマシンには、NSR250初期型用の小型ヘッドライトが組み込まれる。
インジケーターランプはあるものの、スピードメーターは見るからに取り付けられていない。どこかに隠されているのか?
エンジンにはV2製φ81ハイコンプピストン、シリンダーヘッドにはデスモ加工を施しビッグバルブ&ハイカムを組み込んでいる。750ccエンジンは、860ccと比べて吹け上がりが軽いのが特徴だ。
ワイドフレーム用のレーシングシートカウルにバックスキン調のシートレザーを張り込む。ドゥカティならシングル時代の雰囲気というところだろうか。
フロントホイールは TZ250 のスポーク用ハブに18インチのアルミリムを組み合わせる。ブレーキローターにも TZ 用鋳鉄ディスクをチョイスしている。
キャブレターはデロルト PHM40。アルミファンネルは純正樹脂製と同じスペックか。
街乗り仕様になったことで、メガホンマフラーの中にはディフューザーが溶接されている。この2本出しのスペシャルマフラーは、フクダテクニカのワンオフだ。
リアハブはヤマハ TDR 用。手軽にリアディスク&スポークホイールを実現できる人気のカスタムパーツだ。
【左】リアショックはオーリンズ製。ガスタンクを持たないエマルジョンタイプ。クラシック派に人気のパーツだ。このショックならハードな走りにも対応できるセッティング能力がある。 【右】キックアーム形状でベースモデルがわかる。ギヤチェンジはスイングアームピポットシャフトを利用して左チェンジにし、右にマスターシリンダーを追加して右ブレーキとしている。
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