900MHR
- 掲載日/2012年01月25日【カスタムDUCATI】
- 記事提供/『DUCATI BIKES』 Vol.05(2009.10.31発行)
“MHR”ではなく
“MHに乗る”という夢
ベベル系Lツインも、今ではめっきり見かけることが少なくなってしまった。900マイク・ヘイルウッド・レプリカ (900MHR) が一世を風靡してからもう25年以上も経ってしまったのだから、少なくなるのも当たり前かもしれない。しかし、それでも強いこだわりと熱き想いをベベルに馳せているエンスージァストは確実に存在する。
ここに紹介するのは、広島のベベル系スペシャルショップ イモトが製作した極めつけの1台だ。83年以降のセル付きモデルをベースに、MHR から R を取り払うかのように、ヘイルウッドが走らせた NCR レーサーの面影を忠実に再現しながら、現代のイクイップメントも活用して普段から走行できるようにセットアップされている。マイク・ヘイルウッドのゼッケン12番に保安部品を装着して、足として気兼ねなく乗ることができたなら……。それは、ドゥカティストにとってひとつの究極の夢の形だろう。そんなオーナーの想いがストレートに伝わる1台だ。
当時の NCR レーサーのスタイルを忠実に復刻した縦割2ピースカウルとタンクシートが全体のイメージを決定づけている。ちょっと見ただけでは本物と見間違えるほどだ。SMC など各種デカール類もヘイルウッド車のそれを見事に再現。しかしよく見ると現代の機能パーツをうまく組み合わせている。ノーマル至上主義とはまったく違うアプローチに賛同する人も大いに違いない。
カスタムの詳細をチェック!
手間をかけてクーリングホールを開けたクラッチカバーが目に付く左サイド。乾式クラッチを採用した83年のセル付きモデル以降ならではの“らしい”カスタムだ。
デロルト40Фは加速ポンプなしティクラー付き。ファンネルはかなり高速型。
タンクシートは一体型の FRP。こうして見ると微妙にワインが入ったメタリックカラーであることが分かる。これもオーナーのこだわりだろう。
体型にあわせ使い勝手を重視したステップ。奥に油圧作動のクラッチラインが見える。
ガラス窓付きのベベルカバー。文字どおりベベルを見て楽しむことができる。
ブレーキはブレンボ、サスはオーリンズ、ホイールはビトーR&Dのマグ鍛と、各部に現代のパーツを活用。キックを持たないためスタンドはサイドのみという軽さだ。
あしらわれたマイク・ヘイルウッドのサインが雰囲気を高めてくれている。
フロントフォークはマルゾッキ M1R をベースに仕上げている。これもオーナーのこだわりか。
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