スポーツクラシック ポールスマート1000LE
- 掲載日/2010年06月04日【カスタムDUCATI】
- 記事提供/『DUCATI BIKES』 Vol.04
スポクラでどこまでやれるのか
限界に挑戦するPS1000LE
サーキットの街鈴鹿に店舗を構えるディライト(ドゥカティ鈴鹿)が、ポールスマートをベースにレーサーを製作した。クラシカルなデザインに、1000DSエンジンを搭載したスポーツクラシックシリーズは、見た目以上によく走るものの、やはりレースで勝つには相当手を加えなければならない。そんなスポクラをなぜレーサーに仕上げたかというと、スーパーバイクのようにはじめからレーサーライクなモデルで作ってみても面白みがないからとか。
もともとノウハウを持つディライトは、細部まで余念のない作りをしている。スタイリングに関しては“よりクラシカルな雰囲気を持たせたい”という意向から、イモラ風のシートを装着させるためにワンオフでシートレールを作成することや、倒立のフロントフォークを、あえて正立フォークに変更、燃料タンクカバーも作り直し、それにあわせてインタータンクも作り上げた。独特の左右非対称マフラーの取り回しもいい。クラシック化に余念がないかと思えば、逆に最新のSBKレーサーなどで採用されている2D社データロガーを装備している。このデータロガーがまたすごいもので、前後輪独立して車速を計測したり、フロントフォーク、リアサスのストローク、スロットル開度などのロギングが可能なのである。さらにGPS機能も備えているので、ライン取りからどのコーナーでどういう状態で走って、何秒出せたかということがすべてわかるのだ。
さらに進化させながら、サンデーレースに参戦していくというディライトのスポクラレーサー。今後の展開に要注目だ。
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ドゥカティらしい非常にコンパクトなシャシー。クラシカルなイメージを出すために、あえて標準のスポークホイールをそのまま残している。
タンクカバーをはがすと出てくる燃料タンク。もちろんワンオフで製作している。最大限の軽量化をするために、タンク容量はかなり少ないものとなっており、スプリントレース1本程という。
低回転からトルクのあるDS1000エンジンは完成度が高く、内部には特に手を加えていない。エキゾーストパイプはGT1000のものに手を加え車体下部でいったん結合する形にしており、2→1→2となる。
エンジン前部に大型のオイルクーラーを設置している他に、さらにアッパーカウル内にもオイルクーラーを装備している。最後まで気持ちよく走行するためにも熱ダレ対策は必須なのだ。
ドゥカティパフォーマンスのクラッチキットや、ポジション調整可能なステップキットなど、サーキット走行をするうえにおいて、装着したいパーツ類はしっかりと抑えてある。
ポールスマートはSport1000Sと違いモノショックとなっている。オーリンズサスペンションの脇につく赤い棒状のものは2Dデータロガーのストロークセンサーである。緻密なセットアップが可能だ。
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