MH900e
- 掲載日/2011年05月19日【カスタムDUCATI】
定番パーツと工夫で
レーシングイメージを醸す
あのマイク・ヘイルウッドが78年にマン島TTで優勝した記念モデル、MHE900.それをモチーフに現代風にアレンジしたMH900エヴォルツィオーネは、SS900の空冷ユニットを積みながら限定モデルとして独自のスタイルで登場した。
このMH900eはラベレッツァが4年の歳月をかけてカスタムされたものだ。
足回りを中心に現代的なレーシングパーツに換装されているが、このマシンのルーツがレーシング・レプリカであることを考えれば、この組み合わせもありだろう。サスは前後ともにオーリンズを奢り、ラジアルマウントのブレンボキャリパーは1098用を流用。ホイールは前後ともマービックのマグネシウムだから、もともと軽い車体のバネ下がさらに軽くなっている。加えてマフラーはモトコルセのチタンフルエキゾーストに、インナータンクをビーターのアルミ製に交換。バイクの中でエンジンを除いた三大重量物といわれるホイール、マフラー、外装のすべてに手が入ったこのマシンは、スポーツライドに欠かせない軽量化という有効なチューニングが施されている。
ケースカバーやオイルパンにも注目。マグネシウムパーツに見えるが、これはノーマルパーツをペイントしたものだ。レーシングパーツとして割り切った作りのマグ製ケースはマニア垂涎だが、実際にストリートで使うとなると、軽さの恩恵はあるが耐久性の面で一抹の不安が残る。だがこれなら耐久性は純正のまま、「見た目の軽さ」を手に入れられる。その雰囲気は、ワークス仕様といっても差し支えない仕上がりになった。
ペイントパターンはノーマルを踏襲するが、これはれっきとしたオリジナルペイント。グリーンの配色が、MHRを髣髴とさせる。やさしい特性の空冷モデルの軽量化を推進する手法は、扱いやすさを残したままスポーツ性を一気に引き上げる、空冷ドカのチューニング常套手段だ。
カスタムの詳細をチェック!
エンジンはノーマルながらケースカバーとオイルパンに特殊ペイントを施し、マグネシウムパーツ風に仕上げている。見慣れない鈍い金属色は、それだけでスペシャル感が伴う。
カーボン製のタイミングベルトカバー、紅が映えるクラッチのプレッシャープレートとそのカバーは、ラベレッツァ製。チタンエキパイの焼けとマグネシウム風ペイントがエンジンを彩る。
デザインの優美さを感じさせるリア周り。独自の造形を持つモトコルセのサイレンサーもマッチしている。
フロントフォークは汎用オーリンズを使い、MHe用にセットアップ。キャリパーは1098用ラジアルマウントで、ローターはアルト製に換装している。
リアショックもオーリンズ製に換装。プリロードから伸圧ダンピングまで細かに調整可能だ。
パイプをトラスに組んだ美しいスイングアーム。これはノーマルパーツだが、まるでカスタムされたような美しさだ。
鈍く輝くシルバーホイールはマービック製のマグホイール。サスの動きが大きく変わるほど、バネ下軽量化に貢献している。
スクリーンはラベレッツァのオリジナルパーツ。写真では見えにくいがハンドルも同社製だ。
ポリッシュされたトップブリッジとオーリンズのゴールドがまぶしいコックピット周り。スペシャルな雰囲気が盛り上がる。
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