スーパーバイク1199スーパーレッジェーラ
- 掲載日/2017年01月20日【カスタムDUCATI】
- 記事提供/『VIRGIN DUCATI』 Vol.06(2015.05.30発行)
スーパーバイクの最高峰モデルを
ネイキッド化したモトコルセの狙い
ドゥカティ新型ネイキッドモデルのスクープ画像か!? 思わず、そんなことを考えてしまうこのマシンは、1199のスペシャルモデル、スーパーレッジェーラをネイキッド化したもの。イタリア語のNUDA=裸、VELOCE=速い、を組み合わせたヌーダ・ヴェローチェと名付けられている。製作したのは、あのモトコルセだ。
「パニガーレは素晴らしいバイク、世界最高の1台と言えるでしょう。ですが、巧く走らせようとすると乗り手に緊張を強いることがある。『この最高のバイクを、もっと気軽に楽しむことはできないか?』ヌーダ・ヴェローチェのスタート地点はそこにあります」
そう語るのは、モトコルセ代表にして、ヌーダ・ヴェローチェのプロデューサーである近藤さんだ。「問題は、おもに乗車姿勢にあります。サーキットやワインディングでは、最適なポジションですが、一般道はスポーツできるシチュエーションばかりではありません。そこで、上体をリラッスさせるため、ハンドル位置を上げることにしたのです」
開発段階では、ベースのスタイリングを守ったまま、スクリーンの角度を変え、高いハンドル位置を可能とするカウルも試作。しかし、それでは理想とするポジションが得られず、最終的にネイキッドスタイルが採用されたという。また、カウルを外しただけの安易なスタイルを選ばないのがモトコルセ流。ライトケースや、サイド&アンダーカウルを新造。“メーカーからラインアウトしたような仕上がりを目指した”という言葉も納得だ。
専用外装の装着だけでなく、ハーネスや配管類もキレイに整理されている。エンジンの美しい造形を見せたいという発想によるものだ。その思惑通り、見惚れてしまう立ち姿を構築している。これこそが機能美の極地だ。
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ヘッドライトは、LEDマルチプロジェクタータイプ。
リラックスした上半身と、スポーツライディングに必要なポジションを両立するハンドルバー。アルミ削り出しの1ピース構造という贅沢な造りを採用している。トリプルツリーもモトコルセ製。トップブリッジは大きく肉が抜かれた最新のデザイン。
タンクはモトコルセ製アルミタンクを装着。エアボックスの蓋を兼ねる、底面の形状を変更し、容量を0.4L拡大。燃料タンクの容量も20Lまで拡大されている。
STMの乾式クラッチキットを使用、軽いクラッチ操作と高いスリッパー性能を実現。
専用設計のサイドカウルとアンダーカウルはドライカーボン製。アンダーカウルに装着されたカナードは、パニガーレのノーマルアンダーカウルにも装着可能だ。
ステップ位置は、ノーマルを中心に半径20mmの円周上に調整可能となっている。
ブレーキキャリパーはブレンボ製モノブロック、ブレーキローターはモトコルセとSICOM共同開発のセラミックカーボン。フロントフォークはオーリンズのレース用。
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