スーパースポーツ900SS
- 掲載日/2010年12月15日【カスタムDUCATI】
徹底した軽量化が
走りの質を激変させる
カスタマイズの肝は、「何を目的としているのか」という一点に集約される。たいていは「カッコよくしたい」というのが目的となるのだろうが、うわべだけのカッコを繕ったところでオートバイの本質は変化しない。そうした行動は“着せ替え”というべきものだ。そもそもカスタマイズにおいてカッコよくするというのは大前提であり、それなくしてカスタマイズともいえない。センスの違いのためにその結果がカッコ悪く見えることは当然あるが、それにしてもカッコよくしようという想いがあるからこそで、「よし、カッコ悪くしよう!」と思い立ってわざわざ金と手間をかける行為にはなかなかお目にかかれない。
この900SSの目的は、徹底した軽量化だという。メーカー発表の乾燥重量で186kgの車体は、カスタマイズにより160kg台にまで軽くなっているそうだ。およそ20kg、この違いが走りの質にどれほどの違いをもたらすのかは、ここで多くを語るよりも自身の経験に照らし合わせていただいたほうがいいだろう。
一瞥しただけで強く印象に残るハリス風のフロントカウルと5本スポークのホイール(マルケジーニ製マグネシウム鍛造)、そしてオーリンズ製倒立フォークは古今混在ではあるが、うまくまとまっている。さらにマグネシウム素材のクランクケースカバー、ライディングハウス製エキパイ&カーボンサイレンサーなどが加えられ、オーナーの嗜好性を強く反映している。
もちろんカスタマイズは軽量化のみならずエンジンにも及んでおり、高回転までスムーズかつパワフルに吹け上がるべくハイカム&ハイコンプ仕様となっている。これにFCRキャブがセットされた空冷Lツインは、時代を超えた走りの性能を持つに至っている。
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車体の軽量化、エンジンチューンナップをしたならブレーキのカスタマイズも怠れない。ブレンボ製ラジアルポンプのマスターに換装された制動力が、走りの性能を後押しする。
ハイカム&ハイコンプ仕様に合わせて、前後バンクにそれぞれ独立したタイプのFCRキャブレターを装着した。これにより高回転域でのパフォーマンスをさらに向上させた。
ライディングハウス製のカーボンサイレンサー。エキパイが描くラインはオーソドックスながら軽量化には抜群の威力を発揮。エンジンチューンにも合わせたセットにしている。
スイングアームは純正のままだがバフがけすることでアルミらしい艶を出した。無論リアブレーキもモダンなブレンボに換装して強化している。リアサスはWP製を入れている。
シートカウルはカーボン製で、やはりこれも軽量化の一端である。車体色と合わせてペイントして、カーボンの織り目をあえて少なくしている点にオーナーのセンスが伺える。
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