スーパースポーツ900SS SP
- 掲載日/2017年01月31日【カスタムDUCATI】
- 記事提供/『VIRGIN DUCATI』 Vol.06(2015.05.30発行)
クラシカルな雰囲気を纏った
無二のドゥカティカスタム
米テキサス州オースティンに工房を構えるリバイバル・サイクルズ。創業者のアランとパートナーで機械技師のステファンは、これまでハーレーやBMWなど様々なビッグツイン車をベースに独創的なマシンを生み出してきたカスタムビルダー。そんな彼らの新作であるJ63は、レアな900SS SPがベース。製作を依頼したオーナーからの注文は「車体は前後18インチのスポークホイールとツインショックで構成し、外装は無塗装で」というシンプルなものだった。
何より目を引くのは、どこかクラシカルな空気を感じるワンオフのアルミ外装と、ドゥカティLツインの存在感を際立たせるパイプフレームだ。現代的な機械工学をバックボーンとする彼らは、板金・溶接・機械加工のクオリティにもこだわり、膨大な時間を費やして作品を完成させた。この車両は、今年テキサスで開催された全米の新進気鋭のビルダーが集う「ハンドビルドショー」でも大きな注目を集めた。既存のドゥカティカスタムとは明らかに 一線を画す作品を生み出し続けるリバイバル・サイクルズは、今後注目しておきたいビルダーである。
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Lツインのリアバンクが引き立つメインフレームと、凝った造形のスイングアームにはFerralium255というステンレス鋼を使用。フォークはSport Classicの流用で、三つ又とハンドルはアルミ6061材をマシニングで削り出したもの。だが、エッジを殺すことで鋳物のような雰囲気を醸し出す。独特の世界観を生み出すタンク&シートはアルミで製作している。J63は、18インチ&ツインショックという車体構成ゆえ、設計段階ではCADを使用してディメンジョンを検討したという。
取材協力
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