ディライトが作り上げてきたわだち
ディライトが生まれたのは 1990 年のことです。鈴鹿という土地柄に加え、当時は今以上にスポーツライディングに精を出すライダーが多かったので、お客様とともにパーツの開発やセッティング出しを繰り返すような時代でした。代表の片岡 誉がメカニック上がりだということもあり、ドゥカティというスポーツバイクをベースに、“いかに楽しめるか”ということを、具現化することでファンも増えていったのだと思っています。それはもちろん今も続いていることです。
そしてドゥカティと言えども、セパハンでバリバリのスポーツ志向という方だけではなく、モンスターなどの登場でストリートを楽しむ方も多くなっていきました。お客様のご要望で、ハンドルキットや軽量クラッチリアサスリンクなど、ドゥカティを扱いやすくするためのパーツをたくさん作り上げてきました。ここ最近は以前よりもモデルバリエーションが増え、より一層幅広いライダー層がドゥカティを楽しむようになりましたから、それにあわせたモノヅクリを行っております。
メカニックは日々ドゥカティに触れており、その台数は数え切れません。各自勘所が備わっているので、お客様のトラブルの診断も的確に行うことができます。ドゥカティディーラーとして 20 年培ってきたメンテナンス整備は自信を持っています。
ディライトが考えるスポーツ性能を
さらに引き出すための【安全性能】
最近のモデルは一際ポテンシャルが向上し、パワーに関してはストリートユースであればこれ以上引き上げることをせずとも十分なものです。それなので最近のモデルには ABS やトラクションコントロール、ニュームルティストラーダには電子制御式サスペンションなどの安全、快適装備が備わってきているのですが、ディライトでもお客様のニーズにお答えする形でさまざまな安全性能を引き上げています。
例えば目下おすすめしたいのは、スロットルの開度からサスペンションの動きなどまでライディング中のあらゆる情報を記録するデータロガーです。ご自身のライディングがどのようなものかを実際に理解すれば、それに合わせてセットアップし、より一層扱いやすいバイクを仕立て上げることができるのです。データロガーはサーキットユースのためだと思われがちなのですが、決してそのようなことはなく、ストリートを気持ち良く走ることに必要なものであり、それこそがセーフティライドに直結するのだと考えています。これはお客様にもお伝えしているのですが、“安全面が確保される=はじめてバイクを真に楽しむことができる”のです。
ちなみにダイネーゼを取り扱うようになったのも、安全面を考えてのことです。やはりプロテクション性能を徹底的に追求し、万が一の転倒時に被害を最小限に抑えてくれることは、長くバイクに乗り続けるために必要なことだと考えています。
“歓び”と“感動”を共有すること、
それこそがディライトの真髄
ディライトではさまざまなイベントを行っています。鈴鹿フルコースを使った走行会や岡山国際サーキットの走行会は年間7回行い、どなたでもサーキットデビューできるようなサポートを行っていますし、もちろんエキスパートライダーも多く参加されます。5月から10月のオンシーズンにはドゥカティ東名名古屋にて、お客様を集めて毎週ツーリングイベントを行っています。さらに春にはバーベキュー大会、冬にはクリスマスパーティーと、ドゥカティで繋がる輪を広げているのです。例えば同じモデルを所有するオーナーと知り合えば、それぞれが思うポイントを話し合い、それをディライトでフィードバックする。そういったことでさらにドゥカティに乗ることを楽しんでいただけております。
ドゥカティオーナーとともに楽しみ、ともに喜ぶ。ドゥカティを所有した時点でバイク人生は変わっています。それをより一層充実し、満足していただくことがディライトのテーマなのです。
ドゥカティ鈴鹿のストアマネージャーを務める中村 睦さん。以前は 916SP や GT1000 を所有していたが、今年は 1199 パニガーレを購入し、久しぶりにサーキット走行も楽しみたいと言う。ディライトのスタッフは皆ドゥカティに愛情を持って接していることが良く分かる。
【左】ドゥカティジャパンが年に一度、全国で最も優れたディーラーを表彰するベストサービス (技術) 賞を、2009年にはドゥカティ東名名古屋、2010年はドゥカティ鈴鹿が受賞。グループで2年連続受賞という快挙を成し遂げた。以前にはボローニャのドゥカティ本社からも最も成長した店舗として Most Improved Dealer 賞を受賞したことも。 【右】ディライトオリジナルパーツは設計段階から行う。利便性かつ信頼性、そして見た目、すべてにおいて妥協をせず作り上げられたパーツは高い完成度を誇る。商品化をしないものでも、オーナーの要望に応える形でワンオフパーツの製造も承っている。
ディライトの店舗内にもダイネーゼコーナーを設置。ダイネーゼの優れたパフォーマンスを誇るさまざまなライディングギアを手にとって確かめることができる。これもオーナーに安全にドゥカティを楽しんで欲しいという気持ちから作り上げられたものだ。
3台のリフトが設けられた整備工場は外から作業内容が見て取れる。この状況では手を抜いた整備はできるはずもない。以前出場した鈴鹿8耐や全日本のレーサーもここで作製されてきた。一般整備はもちろん、ドレスアップカスタムやエンジンチューン、フルコンへの換装など、ありとあらゆる作業をこなすことができる。
硬派なコンストラクターが考えた
ディアベルカスタムの手法
ディライトと言えば、音に聞こえた硬派なコンストラクター。だが、このディアベルに関しては、少々趣が異なる。装着されているパーツのほとんどは外装パーツ、機能部品らしいパーツと言えばステップキットぐらいだ。ある意味で、ディライトらしからぬ商品展開であるわけだが、その理由が気になるところ。そこにディアベル カスタム のヒントがあるに違いない。
「スーパーバイクであれば、分かりやすく機能面を追求していけばいいですよね。ですが、ディアベルは他のドゥカティとはキャラクターが少々異なります。走りがいいという点ではやはりドゥカティなのですが、マシンにまたがった瞬間の印象が違う。ポジションはリラックスしていますし、“攻める”というよりは“流す”走りを楽しみたくなる。パーツに関しても、その個性を活かす方向で開発しています」
と、中村さんは語る。それが端的に表れているのがステップキット。アフターパーツのステップといえば、バックステップスタイルが一般的。だが、ディライトのディアベル用ステップは、ステップ位置が 55 ミリ前進、20 ミリ下降しており、大らかなライディングポジションが持たされている。スパルタンに仕上げるばかりが、ドゥカティのカスタマイズではない。“ディアベルらしさ”を活かすモディファイが重要なのだ。
敷居が高いと思われがちなサーキット走行もディライトではしっかりとサポート。安心してはじめの一歩を踏み出すことができる。鈴鹿サーキットでの走行会はフルコースを使うということもあり遠方からも多数の参加者が訪れる。
ディライトグループでは走ることだけにとらわれず、オーナーの皆さんすべてが同じように楽しんでいただけるようにさまざまなコミュニケーションイベントを開催。春にはバーベキュー大会、冬にはクリスマスパーティーなどが行われる。毎回ゲストが参加し、豪華景品が当たる抽選会などもされ大いに賑わっている。
【2013年開催予定】 (計7回)
開催場所:岡山国際サーキット
開催日時:2013年3月25日(月) / 2013年5月16日(日) / 2013年9月9日(月) / 2013年11月11日(月) (計4回が決定)
開催場所:SPA 西浦モーターパーク
開催日時:2013年4月13日(土)
開催場所:鈴鹿サーキット
開催日時:5月30日(木) / 9月12日(木) (計2回が決定)
詳しくは ウェブサイト をチェック!
ドゥカティ鈴鹿 / ディライトが収まる鈴鹿のショップ。ドゥカティにまつわるさまざまなことを相談しに遠方から訪れる方も多い。ベーシックメンテナンスの腕はピカイチで、本気のスポーツライディングからカスタムまで幅広くカバーできる強みがある。
東名高速名古屋 IC、名二環 上社より 500 メートル、地下鉄東山線 上社駅より 100 メートルというアクセス抜群のドゥカティ東名名古屋。オンシーズン毎週末行われる“アサレン”や毎月定例のツーリング、女性や初心者向けの SPA 西浦サーキット走行会などオーナーとの距離感が近く、いろいろな相談をしやすいディーラーだ。
「命を守る」という経営理念を掲げるイタリアのライディングギアブランド『ダイネーゼ』の専売店。レーシングスーツやジャケット類、AGV ヘルメットや小物も充実している。危険と隣り合わせのバイクだからこそ、信頼できるギアを選びたい。ツナギやジャケット、パンツのフルオーダーをはじめ、カラーオーダーやセールなどのキャンペーンも開催している。