VIRGIN DUCATI | モンスターS4R/S4RS DUCATI購入ガイド

モンスターS4R/S4RS

  • 掲載日/2009年12月08日【DUCATI購入ガイド】
モンスターS4Rの画像

Monster S4R / S4RS

スーパーバイクのエンジンを心臓とする史上最強のモンスター

最高出力130馬力をマークする
最も過激な1台を手に入れよう

ドゥカティのラインナップにおいて、最も人気の高い車種と言えばやはりモンスターシリーズです。現行モデルでは空冷エンジンを搭載した車両ばかりとなっていますが、2008年度まで水冷エンジンを搭載したモンスター「モンスターS4R」と「モンスターS4Rs」が設定されていました。搭載されているエンジンはスーパーバイクシリーズと共通のテスタストレッタエンジンで、最高出力はなんと130馬力となっており、現行を上回るどころかモンスター史上において最強のスペックを実現しています。エンジン特性も乗り易さも大切にした現行にはない過激なもので、高回転まで回すことを要求されるレーシーなもの。しかし、それゆえにコアなドゥカティファンには未だ根強い人気を持っているもの事実です。販売終了後2年が経つ今、未登録の新車在庫の数も残りわずか、中古車市場でも非常に人気が高まっています。まだ新車や良質車が手に入る間に、史上最強のモンスターを手に入れてみませんか?

モンスターS4Rの画像
モンスターシリーズ最強とも言えるのが“水冷”だ

S4R&S4Rs SPECIFICATION

モンスターS4R
過激さが魅力のハイパワーモンスター

水冷モンスターとしては2代目に当たる「S4R」は、2004年にスーパーバイク996に搭載されていた“デスモクアトロ”エンジンを心臓部としてデビュー。コンベンショナルな足回りを採用してきたこれまでのモンスターとは違い、MH900eを踏襲したトレリス構造の片持ちスイングアームを採用しているのが特徴。また、サスペンションはフロントにショーワ、リアにザックス製を装備しています。そして2007年モデルよりエンジンをスーパーバイク999で採用された“テスタストレッタ”エンジンへと変更し、130馬力という強烈なパワーを獲得しました。後に同エンジンはS4Rsにも採用されますが、エンジンフィーリングの過激さで言えばこちらと評価されているのも特徴と言えます。

モンスターS4Rの画像
過激な走りを求めるならやはりS4Rがおすすめ
POINT – モンスターS4R
  • ● 2006年式までは“デスモクアトロ”エンジン
  • ● 2007年よりフロントブレーキがラジアルマウントに
  • ● 初期モデルのレーシングラインはオフセットされている
  • ● ホイールは初期5スポーク、MC後は8スポーク
  • ● S4Rsよりも過激なエンジン特性を持つ

モンスターS4Rs
ハイパフォーマンスに扱い易さをプラス

テスタストレッタを搭載したモンスターS4Rは確かに過激なパフォーマンスを楽しめたのですが、あまりの大パワーに車体側が負けているのではという評価があったのも事実。それに対する懸念を解消したとも言えるのが「S4Rs」です。フロントにはオーリンズ製43mm径フルアジャスタブル倒立フォーク、リアも同様にオーリンズ製ショックを採用し、フレーム剛性も高められています。また、高回転の過激さが目立つS4Rに対し、S4Rsではエンジンフィーリングが全域でスムーズになっており、低速も扱い易くなっています。S4Rsには限定モデルが設定されていたのも特徴で、イタリアのナショナルカラーをまとった「トリコローレ」が台数限定で輸入されていることも見逃せません。

モンスターS4Rの画像
最も完成度が高い水冷モンスター、S4Rs
POINT – モンスターS4Rs
  • ● エンジンはS4R後期同様“テスタストレッタ”を搭載
  • ● サスペンションは前後ともオーリンズ製
  • ● カーボン製外装パーツを採用
  • ● エンジンは極低速から高回転域までスムーズ
  • ● イタリア国旗を模した限定モデル「トリコローレ」も設定

モンスターS4R/S4Rs購入時の注意点

モンスターS4Rの画像

サスペンションのヘタリに注意

大パワーを誇るエンジンを搭載しているだけあって、モンスターS4/S4Rsともに足回りにはハイスペックなパーツが投入されている。しかし、完調を保つには少し年数が過ぎてしまっているのも事実。いくらオーリンズ製サスペンションでもヘタっていると性能を発揮できない。本来の性能を楽しむためにも、足回りのメンテナンスは頭に入れておこう。

モンスターS4Rの画像

消耗品類には気をつけよう

スーパーバイク用のエンジンを搭載しているだけに、油脂類をはじめ消耗品には気をつけたいところ。空冷よりも整備については重視しておく方が良いだろう。また、初期モデルはベアリングなどにも注意しておきたい。パワーが大きい=マシンが受ける消耗も大きい。

モンスターS4Rの画像

レーシーなエンジンを理解しよう

モンスターS4R/S4Rsに搭載されているエンジンはいずれもスーパーバイクの水冷エンジン。S4R初期のデスモクアトロ、後期やS4Rsに搭載されているテスタストレッタエンジンはいずれも過激なエンジンだ。特にS4Rはアフターファイヤが出やすいが、これはライダー回し足りないから。誰でもお気軽に乗れるバイクでは無いのも魅力だ。

初期水冷であるモンスターS4について

ST譲りのフレームに916エンジンを搭載
水冷モンスターのオリジンモデル

水冷エンジン搭載のモンスターの中でも、最も古いモデルが「モンスターS4」です。2001年に発表されたこのモデルは、既存のモンスターが851や888のフレームをベースとしているのに対し、新世代スポーツツアラーであるST4をルーツとしているのが特徴。従来の軽快かつクィックなハンドリングに対して、安定感を感じさせるものへと変更されています。エンジンもスーパーバイク916をベースとするST4用ユニットをベースとし、最高出力は控えめながら101馬力を発生。低中速域でのレスポンスを重視したセッティングが行われています。また、S4R/S4Rsと違い、コンベンショナルなスイングアームを採用しているのも特徴です。中古車市場では比較的リーズナブルですが、さすがに初期モデルでは「10年モノ」となるため、購入する場合は信頼おけるドゥカティ専門店に相談することがおすすめ。ちょっとマニアックですが、こちらも楽しめる水冷モンスターです。

モンスターS4Rの画像
オリジナルスタイルを追求するならS4を選ぼう
POINT – モンスターS4
  • ● フレームは851/888ベースではなくST4をルーツとする
  • ● エンジンはST4にも採用された916ベース。最高出力は101馬力だ
  • ● スイングアームは片持ちではなくコンベンショナルな両持ちタイプ
  • ● ハンドルがバーハンドルでなくセパレートハンドル
  • ● ハンドリングは軽快感重視から安定志向になっている
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