スーパースポーツ Sの詳細写真
ハイパーモタード系の水冷Lツイン937cc「テスタストレッタ11°」をベースに吸排気系を見直し最新電子制御システムを投入。3種類のライディングモードや8段階のDTC(ドゥカティ・トラクションコントロール)を搭載。3,000rpmで最大トルクの約80%を発生し、9,000rpmでも最大トルクの約90%をキープするワイドレンジな出力特性が特徴。
フロントブレーキはφ320mmダブルディスク&ブレンボ製ラジアルマウントモノブロックキャリパーにボッシュ製9MP ABSユニットを組み合わせ、強力な制動力と安全性を確保。オーリンズ製倒立フォークはインナーパイプ径を4mm拡大したφ48mmを採用、チタンコーティングによってよりスムーズな作動性を確保している。
リヤまわりはパニガーレ同様のアルミ製片持ちタイプのスイングアームにアルミ軽合金製Y字3本スポークタイプのホイールをセット。リヤショックもガスカートリッジ一体型のオーリンズ製を採用。マフラーはマス集中に貢献するショートタイプの上下二本出しタイプ。
燃料タンクは16リットルと中距離ツーリングに十分な容量を確保しつつも後端部が絞り込まれたスリムなライディングポジションを実現。フロントカウルはボリューム感があり、エアプロテクション効果も高い。
レッドステッチがワンポイントになっているシートレザーには、滑りにくく高級感のある素材を使用。座面は広めで座り心地も良い。「S」はタンデムシートカバーが標準装備されるが、簡単に取り外してタンデム仕様にすることが可能。
タンデムやツーリングバッグ装着も想定し、しっかりと作られたシートレール。左のレール脇にはUSB電源ソケットを装備するなどITデバイスにも対応。
上段にアイライン状に配置されたLEDデイタイムランニングライトが印象的なフロントビュー。ヘッドライトは右側がロー、左側がハイビーム。ウインカーはバックミラーにビルトインされる。
スクリーンは小ぶりだが見た目以上に効果的。上下2段階に50mmの高さ調整が可能で、高速巡行ではハイポジションがおすすめ。ウインドプロテクション効果の違いが体感できるはずだ。
コンパクトなLEDテールランプを採用。クリアレンズ仕様のリヤウインカーはライセンスプレートホルダーと一体式となっている。
セパレートタイプのハンドルバーは、トップブリッジから上に突き出したフォーク部分にマウントされていることが分かる。左手元のウインカースイッチの長押しでライディングモードを選択できる。
「S」にはクイックシフター(DQS)を標準装備。クラッチやスロットル操作を気にせず、シフトアップ&ダウンが可能な優れモノだ。サーキットだけでなく、市街地やワインディングでも重宝する。
LCDディスプレイにはバーグラフ式のタコメーター、速度、燃費、燃料残量、ギアポジション、水温、時計、ライディングモード、ABSやDTCなどの情報を表示。オプションのDucati Multimedia Systemを使用してスマホの音楽や通知をコントロールすることも可能だ。
SPECIFICATIONS – DUCATI SuperSport S

価格(消費税込み) = レッド/180万9,000円 スターホワイト・シルク/183万9,000円
※表示価格は2017年5月現在
ハイパーモタード系水冷Lツインをトレリスフレームに搭載した、日常域でのライディングを楽しむためのスポーツモデル。「S」は前後オーリンズを装備した上級バージョン。
■エンジン型式 = 4ストローク 水冷L型2気筒DOHC4バルブ
■総排気量 = 937cc
■ボア×ストローク = 94 x 67.5mm
■最高出力 = 81.0kW (109ps) / 9,000 rpm
■最大トルク = 93.0Nm(9.5kgf-m) / 6,500 rpm
■トランスミッション = 6速リターン
■サイズ = 全長2,070mm× 全幅750 ×全高1,186mm
■車両重量 = 210kg
■シート高 = 810mm
■ホイールベース = 1,478mm
■タンク容量 = 16リットル
■Fタイヤサイズ = 120/70-17
■Rタイヤサイズ = 180/55-17