ムルティストラーダ950
937ccテスタストレッタ11°エンジンを搭載するミドルクラスが2017年から追加された。19インチフロントホイールと両持ち式スイングアームの採用、1200よりもひと回り軽量な車格によって、幅広いシチュエーションで好バランスの走破性を発揮する。
ムルティストラーダはドゥカティが2003年に発表したマルチパーパススポーツバイクで、2010年に大幅なモデルチェンジを受け、水冷エンジンを搭載するとともに最先端の電子制御技術をふんだんに盛り込んだアドベンチャーツアラーとなった。
2017年のムルティストラーダ1200に搭載されるエンジンは「テスタストレッタDVT」で、可変式バルブタイミング機構によって主に低~中回転域が滑らかで扱いやすく、力強いトルク特性を実現。ABSは9.1MEコーナリングブレーキ・システムにアップグレードされ、より多くの場面でABSの安全性を発揮するようになった他、クルーズコントロール(DCC)には坂道発進をサポートするビークル・ホールド・コントロール(VHC)も標準装備となった。4種のライディングモードを含め、現在考えうる電子制御技術のすべてが盛り込まれ、安全性と快適性を高次元で実現したスポーツバイクだ。
どのグレードにも、「ツーリング」「スポーツ」「アーバン」「エンデューロ」とオプションパーツがセットになったパッケージが用意される。
2017年からはミドルクラスとなる「ムルティストラーダ950」が新たに加わり、ファミリーは5車種となっている。
937ccテスタストレッタ11°エンジンを搭載するミドルクラスが2017年から追加された。19インチフロントホイールと両持ち式スイングアームの採用、1200よりもひと回り軽量な車格によって、幅広いシチュエーションで好バランスの走破性を発揮する。
ファミリーの中核をなすスタンダードモデルの特徴は、テスタストレッタDVTエンジン、4種のライディングモード、コーナリングABS、DTC、DCC、DWC、VHC、2段階調節式シートといった電子制御テクノロジーを標準装備。ホイール径は前後ともに17インチを採用している。
Sバージョンはスタンダードをベースとして、フロントブレーキの強化、アルミ鍛造ホイール、電子制御式セミアクティブサスペンション(DSS EVO)、フルLEDヘッドライトとコーナリングライト(DLC)、TFTフルカラー液晶メーターパネルを装備し、万全の安全性と快適性を持つ。
Sバージョンをベースとしてさらなるスポーツ仕様としたグレード。高性能マフラーとサスペンション、カーボン製外装パーツをふんだんに装備し、車体色も専用カラーとなる。車名にあるパイクスピークは、アメリカで開催されるヒルクライムレースで、ムルティストラーダ1200が4連勝したことに由来。
ムルティストラーダ1200のオフロード走破性と長距離航続性を高めたモデル。Sバージョンをベースとして、フロントホイールを19インチワイヤースポーク仕様とする他、ストロークの長いサスペンション、両持ち式スイングアームや大型燃料タンクなどを装備している。