ムルティストラーダ950
2017年に登場したミドルクラスのムルティストラーダで、937㏄テスタストレッタ11°エンジンとフロント19インチホイール、両持ち式スイングアームの採用によって1260シリーズとは一線を画する万能ツアラーとなっている。4種のライディングモードとDSP (ABS + DTC)を標準装備する。
今やドゥカティを代表するファミリーとしてモデルラインナップも充実しているムルティストラーダは、2003年に発売された「ムルティストラーダ1000」を起源としている。その名称が示すとおり、オンロードもオフロードもこなすタフなツーリングバイクで、現在のムルティストラーダは2010年に水冷エンジンを搭載してフルモデルチェンジを受けた「ムルティストラーダ1200」を中核とし、ファミリーを形成している。
そして2018年は、低中回転域での扱いやすいトルク特性を持つ可変バルブ機構を採用した「テスタストレッタDVT」エンジンがさらに進化し、排気量を1260㏄まで拡大するとともに新開発フレームやスイングアームを採用。シャープなハンドリングとタンデム時でも快適な走行性能を実現した「ムルティストラーダ1260」へとモデルチェンジを果たした。
グレード展開は従来どおり、スタンダードとなる「ムルティストラーダ1260」を中心に、高性能パーツを装備して走行性能を高めた「ムルティストラーダ1260S」、さらにスポーツ性を向上させた「ムルティストラーダ1260パイクスピーク」の3グレードがラインナップされる。
また、ミドルクラスとなる「ムルティストラーダ950」、オフロード走行性能を高めた「ムルティストラーダ1200エンデューロ」がファミリーの一翼を担う。なお、この2モデルについては2017年モデルが継続販売される。
2017年に登場したミドルクラスのムルティストラーダで、937㏄テスタストレッタ11°エンジンとフロント19インチホイール、両持ち式スイングアームの採用によって1260シリーズとは一線を画する万能ツアラーとなっている。4種のライディングモードとDSP (ABS + DTC)を標準装備する。
2018年モデルは、大幅な刷新により劇的に進化した。1262㏄に拡大されたテスタストレッタDVTエンジン、コーナリングABS、DTC、DCC、DWC、VHC、4種のライディングモードといった電子制御テクノロジーを標準装備。2段階調節式シートも備える。ホイール径は前後ともに17インチを採用している。
フロントブレーキとホイールの高性能化だけでなく、電子制御式セミアクティブサスペンション(DSS EVO)、フルLEDヘッドライトとコーナリングライト(DLC)、TFTフルカラー液晶メーターパネルを装備する上級モデル。より快適なツーリングを楽しめる。
アメリカで開催される登山レース「パイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライム」で、ムルティストラーダ1200が4連勝したことに由来する特別仕様車。Sグレードをベースとして、高性能マフラーとサスペンション、カーボン製外装パーツを装備。車体色も専用カラーとなる。
車名のとおり、オフロード走破性を向上させたモデル。ベースモデルはムルティストラーダ1200Sで、19インチワイヤースポークのフロントホイール、ストロークの長いサスペンション、両持ち式スイングアームや大型燃料タンクなどを装備。エンジンは既存の1200㏄ユニットだ。