第1回 ムルティストラーダ嫁入り
- 掲載日/2008年11月13日【それでもムルティを買いました!】
- 取材協力/ドゥカティ横浜
ちょい古ドゥカティを使い倒す
中古車長期テスト企画
みなさんはじめまして。バージンドゥカティ編集部のナベです。無類の空冷2気筒好きということで、並み居るライバルたちを押し退け、晴れてこのページを担当させていただくことになりました。よろしくお願いします。さて、私にとってのドゥカティ、実はずっと心の片隅に憧れという形で居座っていたバイクでした。しかし、何故か「縁」がなく、これまで購入に至ることはなかったのです。ところが今回、このサイトの開設が決まり、自分がその担当者になるということが決まった時から、もう気分は最高! というのも、テスト車両としてドゥカティの中古車を1台購入し、それに乗れることになったからなのです。
で、そのテスト車両でナニをするのかというと、ちょい古ドゥカティの旨みをタップリと味わいつつ、「距離を走り込んで使い倒すと、中古で購入したドゥカティはどうなるのか」ということをつぶさにレポートしてしまおうという企画です。なぜ新車ではなくて敢えて中古車なのかというと、まぁ、いろいろとオトナの事情もあるわけですが、みなさん、正直ドゥカティの中古車ってほんの少し心配じゃないですか?
近年のドゥカティはものすごく信頼性が上がっているらしいのに、何故か故障やトラブルにまつわる話が都市伝説のように語り継がれています。ましてや、前オーナーがどんな乗り方をしたか分からない中古車ならなおさら…。ということで、ホントのところはどうなのか、ということを少しでも明らかにするために、ちょい古なドゥカティを実際に1台購入して調べてみようという計画です。
いよいよ車両選び!
決定したテスト車両は
ムルティストラーダ
この企画が決まったのはサイトのオープンが目前に迫った先月(10月)の中旬のことで、車両本体の購入予算は100万円(オトナの事情ッス)。「車種は担当者が決めていいよ」と言われていたのですが、いざ憧れのドゥカティに乗るとなったら、これがなかなか決まらないもの。みなさん、ご存知ですか? 予算100万円だと、この艶っぽいイタリア産の駿馬が選び放題なことを。そうなると、乗りこなせるかどうかは別にして、スーパーバイクにも乗ってみたいし、ツーリングもこなせるモンスターやスポーツクラシックも捨てがたい。ということで、車両を決定しなくてはならないギリギリのタイミングまで決まらず…。そこで、困り果てた私は「スポーツバイクの代名詞ドゥカティであっても、峠やサーキット専用のバイクばかりじゃない。ツーリングを楽しめるモデルもある。ならば、一番ツーリングが楽しめるモデルを選ぼう!」と開き直り、もういちどラインナップを見渡してみたのです。すると、これまであまり意識していなかったひとつのモデルが、徐々に光り輝いて見えてきました。そう、それこそがドゥカティの足長系モデルのひとつ「ムルティストラーダ」です。
調べてみるとこのモデル、「毎日でも乗れるドゥカティ」を目指して開発されたらしく、歴代ドゥカティの中でも屈指のラクチン・ポジションを誇り、ツーリングも快適。ワインディングでも振り回しやすいとのことで、私のようなドゥカティ初心者が乗る場合、実質的に速いというウワサも。しかも、ツーリングには欠かせないサイドケースとトップケースを同時に装着する芸当はこのモデルにしかできないらしいのです。
ムルティストラーダ購入宣言の波紋
前後オーリンズと乾式クラッチ
ムルティストラーダ1000Sを購入!
こうして、知れば知るほど魅力的に見えてきたムルティストラーダ。しかし、ちょっとした問題が…。実は私が「ムルティストラーダを買うゼ! 宣言」をした途端、各編集部から横槍の嵐…。「ドカなら他の選択肢もあるのにナゼ?!」とか、「やっぱりモンスター系でしょ」などなど。どうやらこのムルティストラーダというモデル、好き嫌いがはっきり分かれるらしく、しかも生粋のスポーツバイク好きからイマイチ評判がよろしくない(当社調べ)。予想外のアウェイな雰囲気に驚きつつも、こうなってしまうと自分のバイクでもないのにムルティを擁護したくなるのが私の性分(試乗もしていないのに…)。「ムルティでイイっていったらイイんだよぉッ!」と私が言ったかどうかは定かではありませんが、各方面からの反対を押し切って、購入を決めてしまいました。
早速、中古車物件を探していると、偶然にもドゥカティ横浜さんに数台のムルティストラーダがあるという情報をゲット。基本的に一品モノである中古車を選ぶ場合は、やはり多くの物件の中から選ぶのがベスト、ということで取るものもとりあえず、私は横浜に向かったのでした。こうして、迷いに迷った挙句に選んだのがこの「バージンドゥカティ号」、略して「バードカ号」です。車種は、前後にオーリンズ製サスペンションを採用したムルティストラーダ1000S DSで走行距離は2,700km。理由は不明ですが前オーナーは慣らしが終わったばかりなのに手放してしまったようです。また、ハンドルバーとバーエンド、クラッチリリースピストン、ステップ、フレームプラグ、カーボンリアフェンダーなどがノーマルから変更されています。
さてさて、紆余曲折を経て購入にこぎつけたこのバードカ号ですが、走行距離を重ねるほどに刻々と変化していく車両の状態や、楽しみつつも使い倒す様子をこのページでお伝えしていきますので、どうぞご期待ください。
- 【次の記事へ】
第2回 バードカ号、発進!
関連する記事
-
それでもムルティを買いました!
第20回 再び蘇る日まで、さらばバードカ号!
-
それでもムルティを買いました!
第19回 ニュータイヤで心機一転!
-
それでもムルティを買いました!
第18回 続 新型が出ても頑張るゾ!
-
それでもムルティを買いました!
第17回 新型が出ても頑張るゾ!
-
それでもムルティを買いました!
第16回 バードカ号ついに退院!!
-
それでもムルティを買いました!
第15回 バードカ号に重大トラブル発生!!
-
それでもムルティを買いました!
第14回 バードカ号にプチ・メンテ&カスタム!
-
それでもムルティを買いました!
第13回 バードカ号、またもや負傷!
-
それでもムルティを買いました!
第12回 バードカ号、負傷!
-
それでもムルティを買いました!
第11回 バードカ号をもろもろリフレッシュ!
-
それでもムルティを買いました!
第10回 AMSフジイのスペシャル・ムルティに試乗!
-
それでもムルティを買いました!
第9回 バードカ号のケースをもっと便利に!