VIRGIN DUCATI | 2010 MotoGPレポート 第16戦 オーストラリア DUCATIサーキット情報局

2010 MotoGPレポート 第16戦 オーストラリア

  • 掲載日/2010年10月20日【DUCATIサーキット情報局】
  • 写真・協力/Moto GP.com
    ※このコンテンツはドルナ・スポーツ社およびMotoGPオフィシャルサイトからの素材提供により制作されました。
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2010 MotoGP #16 AUSTRALIAN(2010.10.17)

ストーナーが圧勝し
地元で4連勝を達成

10月17日、フィリップアイランドで第16戦オーストラリアGPが開催された。予選トップはここ地元で圧倒的な強さを誇るドゥカティのケーシー・ストーナーで3年連続ポールポジション。2番グリッドは前回マレーシアでタイトルを獲得し新王者となったロレンソ。3番手は本年度のルーキー・オブ・ザ・イヤーに輝く昨年度SBKチャンピオン、ベン・スピーズと続く。ロッシは今年ワーストの8番グリッドからのスタートだ。

気温15度、路面温度29度のドライコンディションの中、ウォームアップ走行から好調さをアピールしていたストーナーが鋭いスタートでホールショット。オープニングラップからいきなり単独トップに躍り出ると最速ペースで後続を引き離しにかかる。これを追うロレンソも集団から抜け出し単独2番手を淡々と走行。序盤はスピーズ、ヘイデン、シモンチェリ、そして前回同様またしても急ピッチで追い上げてきたロッシによる熾烈な3位争いに注目が集まった。ドラマを演出してくれたのはやはりロッシ。5周目ストレートエンドの飛び込みで若手成長株のシモンチェリを軽くパスすると、パワースライドを駆使して逃げるスピーズを難なくかわし、6周目には得意の右コーナーでニッキー・ヘイデンのイン側からマシンをぶつけるように押し込んで3位に浮上。序盤の出遅れを取り戻す気迫の走りで2位のロレンソを猛追。

動きがあったのがラスト2ラップ。終盤までロッシに食らいついてきたヘイデンがついにロッシを抜いて勝負に出る。ロッシも必死に抜き返そうと直線でスリップに入るが、ドゥカティのトップスピードに振り切られ前に出られない。そして迎えた最終ラップ。一発逆転を狙うロッシは得意の右コーナーでイン側に強引にねじ込むと、ヘイデンをアウトに弾き飛ばすようにして強引にパス。紙一重で3位表彰台をもぎ取った。

優勝は独走で今期3勝目を決めたストーナー。2位は今季14度目の表彰台となる新王者ロレンソ、3位は3戦連続で今期8度目の表彰台を獲得したロッシという結果で幕を閉じた。なお、フィアット・ヤマハが3年連続でチーム部門を制覇。一方のレプソル・ホンダはペドロサが日本GPで負った怪我が癒えずに欠場、期待を背負ったドビツィオーゾも決勝中マシントラブルによりタイヤに終わるなど、チームも明暗を分けたかたちとなった。

次回16戦は10月31日に決勝レースが行われるポルトガルGP。ランキング3位に浮上したストーナー、上り調子のヘイデンとともにドゥカティ・ワークスチームの追い上げに注目したい。

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序盤からスピーズ、ヘイデン、ロッシ、シモンチェリの4台が絡む熾烈な3位争いが展開。ベテランVSルーキー、世代間の戦いを制するのは・・・。
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優勝は元王者のストーナー、2位は新王者のロレンソ、3位は旧王者のロッシ。表彰台はまさにチャンピオンたちの競演となった。

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ストーナー、地元での勝利に自信

地元開催のグランプリで25歳の誕生日に25回目のポールポジションを獲得、4年連続優勝の快挙を成し遂げたケーシー・ストーナーのインタビューでレースを振り返る。

2005年には250ccクラスにステップアップ、2006年にはアプリリアのエースライダーとして抜擢され、最多タイ記録となる10度のポールポジションから7勝を挙げ史上2番目の最年少チャンピオンに輝く。

私はここ数年、いつもフィリップアイランドで誕生日を迎えている気がする。ちょっと微妙な心境だね。でも記念すべき記録を作れたことは嬉しい。そして、とても素晴らしいレースだった。ここフィリップアイランドでかつて私が2連勝したとき、だれも3連勝できると思っていなかったと思う。だから自分では今回も地元での4連勝目を飾れると信じていた。アラゴンに続くもてぎでの優勝で波に乗りかけたが、前回のセパンではつまらないミスをして最初のラップで転倒リタイヤ、という残念な結果に終わってしまった。でも今回のレースでそれを補えたと思う。最初のフリー走行からマシンの仕上がりも上々で地元のファンの皆さんもファンタスティックな応援をしてくれた。やはり、地元ということ、そして連続優勝がかかったレースということで、いつもよりプレッシャーが大きく自分自身ナーバスになっていたことは認める。そういう状況の中でミスをせずに27ラップを走り切れたことは本当に喜ばしいことだし、今後の自信にもつながる。チームの全員が結束して素晴らしい仕事ぶりを発揮してくれたことに感謝しているし、シーズン終了までこのパフォーマンスを維持していけたら最高だと思う」

今シーズンもいよいよ終盤戦。残り2戦となる中でランキング2位のペドロサを23ポイント差でターゲットに捉えつつも、4位ロッシには逆に8ポイント差で追われるシビアな状況での戦いが続く。

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地元で4連勝という偉業を成し遂げたドゥカティのケーシー・ストーナー。コースを熟知したラインどりで他者を寄せ付けない走りを披露。

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