2012 MotoGPレポート 第4戦 フランス
- 掲載日/2012年05月22日【DUCATIサーキット情報局】
- 特別協力/Ducati Japan プレスリリース/2012年05月21日
MotoGPで活躍するドゥカティ・チーム。メーカー発信のレポートをフォトギャラリーでご紹介します。
2012 MotoGP #04 France(2012.05.20)
ロッシ、スリリングなバトルを制して2位表彰台
ヘイデンも6位入賞
ドゥカティチームのバレンティーノ・ロッシは、グリッド3列目からのスタート。ウェットコンディションの中で、エキサイティングでスリリングなバトルの主役を演じつつ、今季初表彰台となる2位でチェッカーを受けた。チームメイトのニッキー・ヘイデンは、不運なスタートにもかかわらず、徐々にポジションを上げて6位でフィニッシュした。
7番グリッドについたロッシは、スタート良く飛び出して3周目には3番手にポジションを上げた。その後、アンドレア・ドビツィオーゾやカル・クラッチローと三つ巴の3位争いを展開。ロッシは、しかし、残り7周目からペースを上げ、ファステスト・ラップを叩き出しながらケーシー・ストーナーとのギャップを徐々に詰め、ファイナルラップでついにオーバーテイク。ウィナーのホルヘ・ロレンツォに次ぐ2位フィニッシュは、ロッシにとってドゥカティ移籍後のベストリザルトである。
ヘイデンは11番グリッドからのスタート。滑りやすいイン側グリッドからのスタートにより、激しいホイールスピンに見舞われたため、思いどおりのスタートにはならなかったものの、常に攻める気持ちを忘れず、今季最高位タイの6位でチェッカーを受けた。
RIDER’S VOICE
バレンティーノ・ロッシ/2位
「本当に、本当にハッピーだ。ウェット・レースは僕達にとって特別なチャンスになると思っていたので、途中でそのチャンスを逃すことがないよう完璧なライディングを心がけた。スタートがうまく行き、すぐにいくつかポジションを上げることができた。それ以降は、2台のヤマハとともにストーナーの背後につけた。ストーナーと同じペースで走れたが、バイザーが曇ってしまってスローダウンを余儀なくされた。少しバイザーを上げて数週走行したら曇りが取れたので、再びカル (クラッチロー) とドビ (ドビツィオーゾ) をオーバーテイクした。さらにハードにプッシュするとストーナーに追いつくことができたので、絶対にオーバーテイクしようと思った。素晴らしいレースであり、ストーナーとは最終ラップまで面白いバトルができた。個人的にも大いに楽しめたうえ、これまでハードワークを続けてくれたチームスタッフやドゥカティのスタッフに報いることができた。だが、ドライでも戦闘力を発揮できるようになるまで、決して手を緩めてはならない。ポルトガルで良いベースセットアップが見つかっている。ドライでもそれほど悪くないものの、まだウェットパフォーマンスのレベルには達していない。さらにもう一歩前進して、あとコンマ数秒を削り落としたい。これが今後の目標だ」
ニッキー・ヘイデン/6位
「イン側グリッドにいたライダーは、僕を含めてスタート直後にクラッシュしたり、クラッシュしそうになった。きっと何かがあったに違いない。スタートはかなり良かったが、2速にシフトした途端に完全にグリップを失って、テールが暴れた。おかげで集団に埋もれてしまって、序盤の数周はほとんど前が見えなかった。数台をパスしてクリアラップが得られた後は、それほど悪いリズムではなかったと思う。ブラドル (ステファン) やペドロサ (ダニ) とのギャップを縮められたが、2秒差まで来たところで危うくクラッシュしそうになった。その後、再び差を詰めてブラドルとテール-トゥ-ノーズになったものの、それ以上は無理だった。ウェットでのパフォーマンスが良かっただけに残念だ。6位以上のポテンシャルは十分にあったが、やはりスタートが痛かった。チームメイトが表彰台を獲得して嬉しい。スタッフ全員に祝福の言葉を贈りたい」
ヴィットリアーノ・グアレスキ/ドゥカティ・モトGPチーム・チームマネージャー
「バレンティーノの表彰台は本当に嬉しい。美しささえ感じさせる彼のライディングに拠るところが大きいものの、レースウィークエンド中ずっとハードワークを続けたスタッフの努力の賜物でもあると思う。問題を解決してくれたファクトリーの面々にも感謝している。私達は一丸となって、現状の問題に着実に対処してきた。もちろん、もう少し仕事をする必要はあるだろう。シャシ面ではほぼ満足できるレベルに達しているので、今後は他の重要部分に目を向けたい。今日のバレンティーノは、彼の持っている能力を存分に引き出せる状況が揃い、素晴らしいショーを見せてくれた。一方、ニッキーはスタートさえうまく行っていれば、もっと上位でフィニッシュできたはずだ。彼のペースは良かったが、6位以上のポジションは困難だったと思う。いずれにしても、ニッキーは、バレンティーノやスタッフ全員に通じるネバーギブアップの精神をその走りで表してくれた」
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