2013 MotoGPレポート第2戦アメリカズ DUCATIサーキット情報局

2013 MotoGP #02 Americas（2013.04.21）

ドゥカティ・チーム
初のオースティンを７位と９位で完走

MotoGP 第２戦は、米国テキサス州オースティンに新設されたサーキット・オブ・ジ・アメリカズで開催された。快晴に恵まれた初のオースティン GP において、ドゥカティ・チームのアンドレア・ドヴィツィオーゾとニッキー・ヘイデンは、それぞれ７位、９位でチェッカーを受けた。

ドヴィツィオーゾはスタートで出遅れ、その後はアルヴァロ・バウティスタと長いバトルを演じた。何度もポジションを入れ替えるふたりの激しい戦いは、最終ラップの最終コーナーでついに決着を見た。このコーナーを制したドヴィツィオーゾが７位でフィニッシュラインを通過した。チームメイトのヘイデンは、10番グリッドからスタート、序盤にドゥカティ・サテライトチーム・ライダーのアンドレア・イアンノーネを攻略したものの、デスモセディッチ GP13 のセットアップがうまく決まらず、その後のポジションアップは叶わなかった。

RIDER'S VOICE

アンドレア・ドヴィツィオーゾ／７位

「７位という結果には満足していないが、レース中のラップタイムはそれほど悪くない。２分６秒台前半で走行できていたうえ、自分自身の積極性や貢献度は満足のいくレベルだったと思う。特に残り５～６周まではコンスタントなペースで走行することができた。バウティスタとの最後の３周のバトルはおもしろかった。自分自身でも良いバトルだったと思っている。だが、現状ではこれが限界だ。今後もハードワークを続ける必要がある。チーム全員がその目標に向かって高いモチベーションを持っている」

ニッキー・ヘイデン／９位

「厳しい週末だった。サーキットはすばらしかったが、序盤にタイムをロスしてしまったうえに、タイトコーナーの攻略に手こずってしまった。おおむねマシンには満足できていたものの、スパッと向きを変えるようなコーナーでは、フロントエンドの挙動に自信が持てなかった。おかげでＳ字がかなり難しかった。レースに向けてスタッフが良い仕事をしてくれたのは十分承知しているので、言い訳をするつもりはない。９位というリザルトは僕が望んだものではない。いくつかの問題を解決して、今後は今回よりも良いファイトをしたい」

ベルンハルト・ゴブマイヤー／ドゥカティコルセ・ゼネラルマネージャー

「３月にオースティンでテストができなかったので、それが他のチームに対する若干のハンディになったのは間違いない。レースディスタンスを通じて、ライバルのファクトリーチームと同じペースで走行できないと予測はしていた。いくつかの部分を改良することはできたものの、大きな問題は依然として残っている。どうしても理想的なラインから外れてしまい、コーナーでワイドになってしまった。連続コーナーの多いオースティンのようなレイアウトでは、小さなロスが重なってラップタイムが落ちてしまう。前回のヘレステストでは、改良の道筋がいくつか発見できたうえ、テストライダーのミケーレ・ピッロもワイルドカードで参戦することが決まったので、今から次戦のヘレスが楽しみだ」