2013 MotoGPレポート第6戦カタルニア DUCATIサーキット情報局

2013 MotoGP #06 Catalunya（2013.06.16）

ドヴィツィオーゾが７位入賞
ヘイデンはクラッシュ

第６戦となったカタルニア GP は、気温とともに路面温度が上昇し、タイヤに厳しいコンディションとなった。10名以上のライダーがリタイアを喫したほか、完走したライダーでもコースアウトする者が続出した。ドゥカティチームのアンドレア・ドヴィツィオーゾは、ライバルのアタックを受けて守勢に回されながらも粘り強く走り抜き、デスモセディチ GP13 を７位でフィニッシュに導いた。チームメイトのニッキー・ヘイデンは、週末を通して良い流れでレースに臨んだものの、６周目にクラッシュして戦列を去ることになった。

９番グリッドからスタートしたドヴィツィオーゾは、序盤は集団から抜け出せずに苦しい展開を強いられた。その後はステファン・ブラドル（ホンダ）やブラッドリー・スミス（ヤマハ）と好バトルを演じたものの、グリップが徐々に低下して順位を落とし、７位でフィニッシュ。ヘイデンは、第１コーナーでポジションを下げたが、序盤から力強く走行してスターティンググリッドと同じ５番手に復帰した。だが、６周目にコーナー入口でミスを犯し、リタイアを余儀なくされた。

ドゥカティチームは、６月17日もバルセロナにとどまり、IRTA テストに参加する。

RIDER'S VOICE

アンドレア・ドヴィツィオーゾ／７位

「このサーキットでは、厳しい戦いを強いられると予想はしていたが、さらに厳しかった。これほどタイムが上がらないとは思いもしなかったが、熱のせいで周回毎にグリップが低下して、パフォーマンスも悪化した。行く手には長い道が待っていることが改めて証明された。やるべき仕事が山ほどある」

ニッキー・ヘイデン／リタイア

「今季最高の週末だっただけに、クラッシュが残念でならない。スタートは良かったが、ターン１で複数のライダーにオーバーテイクされた。その後は追いかける立場になったが、再び５番手に復帰した時はしっかりとしたグリップフィールがあったので、堅実なレースができると思っていた。コーナーで若干奥まで入り過ぎてしまい、同時にブレーキを残しすぎた結果、転倒してしまった。路面温度が上がって表面に油が浮いたような状態になっていたので、あのクラッシュは僕のミスだ。素晴らしいマシンを用意してくれたチームには申し訳なかった。終わってしまったことはどうにもならないが、この状況を受け入れて、次のレースに向けて頑張りたい」

ベルンハルト・ゴブマイヤー／ドゥカティコルセ・ゼネラルマネージャー

「早く忘れてしまいたい週末となった。ニッキーは、マシンフィールが良く、フリー走行や予選で好結果を出していたがクラッシュしてしまった。あのコーナーはアクシデント多発地帯だったが、彼の転倒を見た時は非常に残念だった。ドヴィツィオーゾは、中盤まで堅実なレースを見せたが、その後はグリップが大幅に低下しただけでなく、リアタイヤにブリスターが出た。最近の成績からして、カタルニアでは大きな期待をしていなかったものの、良いパフォーマンスを見せたいという思いがあったのも事実だ。明日の IRTA テストでは、新しいアイデアを試すつもりだ。ドゥカティとは相性が悪いこのサーキットでどんな進歩が確認できるか、今から楽しみにしている」