2013 MotoGPレポート第10戦インディアナポリス DUCATIサーキット情報局

2013 MotoGP #10 Indianapolis（2013.08.18）

インディアナポリス GP で、ヘイデン９位、
ドヴィツィオーゾ 10位でフィニッシュ

今シーズン米国で開催される３回の MotoGP のフィナーレとしてインディアナポリス・モーター・スピードウェイで開催された第10戦で、ドゥカティチームのニッキー・ヘイデンとアンドレア・ドヴィツィオーゾは、それぞれ９位と10位で完走した。

デスモセディチ GP13 を駆るふたりは、これまでもよく見られたとおり、レースを通じて互角の戦いを演じた。ふたりは何度も順位を入れ替えながら走行。最終ラップにはヘイデンが８位を狙ってオーバーテイクを試みたものの、２台が接触してコースアウト。ブラドリー・スミス（ヤマハ）の先行を許して９位、10位でフィニッシュすることになった。

ドゥカティチームは、８月19日にチェコに向かって旅立ち、今週末にブルノサーキットで開催されるチェコ GP に備える。

RIDER'S VOICE

ニッキー・ヘイデン／９位

「もっと良い結果を期待していた。昨日の予選で進むべき方向がわかったが、レースでは早々にリアタイヤのグリップを失ってしまった。序盤はロッシ（ヤマハ）について行こうとしたものの、タイヤがタレた瞬間、ミスをして置いて行かれた。そこからはドーヴィ（ドヴィツィオーゾ）とのバトルになった。激しくプッシュしてきたうえ、彼はミスを犯さなかった。何度も順位を入れ替えて、最終ラップの最終コーナーで仕掛けたが、接触してしまった。あれは僕のミスだ。彼がターンインした時はすでに僕がインを刺していた。フロントホイールが彼のマシンと接触しないようにしたが、すでに遅かった。しかもスミスに先にフィニッシュラインを通過された。残念だが、レースディスタンスを通じたパフォーマンスを向上させる必要があることも確かだ。レース自体は昨年より良かったし、地元ファンの声援もうれしかった。だが、もっと良いファイトをしたかった」

アンドレア・ドヴィツィオーゾ／10位

「ほとんど予想したとおりのレース展開だった。１分40秒台のペースで走りたかったが、残り10周前後でリアタイヤ側面のグリップを左右とも失ってしまった。おかげでニッキー（ヘイデン）との戦術争いがテーマになった。最終ラップで彼をオーバーテイクできたので、戦術的には満足している。最終コーナーのニッキーの動きは、かなりアグレッシブだったと言わざるを得ない。ニッキーが並びかけてきて、接触してしまった。決して安全なムーブだったとは言えないが、レーシングアクシデントには違いない。レースディレクターの召喚を受けて話し合って、すぐに解決した。正直に言えば、ふたつポジションを落としたのは愉快ではない。スミスには抜かれたくなかった。だが、これ以上議論してもしかたのないことなので、この件はもう解決済みだと考えている」

パオロ・チャバッティ／ドゥカティ・モト GP プロジェクト・ディレクター

「ドゥカティチームにとって厳しいレースだった。序盤は、ニッキーもアンドレアも集団についていたが、残り10周前後からリアタイヤのパフォーマンスが低下して、ペースも落ちてしまった。その後はチームメイト同士の８位争いになった。ニッキーは最終コーナーでドヴィツィオーゾをパスしようとしたが、ほとんどスペースはなかったと思う。案の定、２台が接触してコースアウトしたため、スミスにもオーバーテイクされた。ニッキーとアンドレアは、レース終了直後に話し合って、問題を解決した。もはや遺恨は存在しない。今日のリザルトでは満足などできない。これからも歯を食いしばり、今まで以上の努力を重ねてパフォーマンスを向上させたい」