2013 MotoGPレポート第12戦イギリス DUCATIサーキット情報局

2013 MotoGP #12 Great Britain（2013.09.01）

シルバーストーンでヘイデン８位
ドヴィツィオーゾはクラッシュ

８月に３週連続で開催されたレースの最終戦となる MotoGP イギリス GP で、ドゥカティチームのニッキー・ヘイデンとアンドレア・ドヴィツィオーゾは、レース全体を通じてブラッドリー・スミス（ヤマハ）とスリリングかつエキサイティングな８位争いを展開、スタンドに詰めかけた MotoGP ファンを熱狂させた。フィニッシュラインで先行したのは、ヘイデン。一方、チームメイトのドヴィツィオーゾは、残りわずか２周で不運なクラッシュに見舞われた。

３列目の左右に陣取ったドヴィツィオーゾとヘイデンは、オープニングラップ終了時点で９位、10位とテールトゥノーズの展開となった。ふたりは何度かポジションを入れ替えながら周回を重ね、17周目にドヴィツィオーゾがスミスを攻略して８位に。しかし、それから２周後にフロントグリップを失い、転倒を喫した。ポジションアップしたヘイデンは、さらにフィニッシュライン直前にスミスを捕らえて、８位でチェッカーを受けた。

MotoGP 各チームは、１週間のオフを挟んでミサノ・ワールド・サーキットに移動、９月15日の第13戦サンマリノGPを迎える。

RIDER'S VOICE

ニッキー・ヘイデン／８位

「今朝のウォームアップでは、かなり速いペースで走れたが、高速走行中にクラッシュしてしまい、マシンをしたたかに路面に打ち付けた。そのため、レースではスペアに乗るしかなくなった。旧型エンジンを搭載していたものの、パフォーマンスが良かったおかげでブラッドリー（スミス）やドーヴィとバトルすることができた。レース前の期待はもっと高かったが、８位は今日の最良の結果だと言わざるを得ない。チームは実に精力的に仕事をしている。今日も若干ながらパフォーマンスが向上していた。このまま仕事を続けて、さらに一歩前進したい」

アンドレア・ドヴィツィオーゾ／リタイア

「戦略もうまくいって、ニッキーとふたりでスミスに食らいついていた。だからこそ終盤のクラッシュが本当に悔しい。終盤までうまくいっていた。最終コーナーまでにどうにかふたりに差をつけようと思っていたが、ターン 12 でフロントのグリップを失った。あの場所であんなことになるとは思ってもみなかった。かなりの高速セクションだが、危険はまったく感じなかった。大きなミスを犯したとも思えない。可能性があるとしたら、普段より少し速度が高かったのかもしれない。だが、僕らはいつも限界でライディングしている。フロントから滑って転倒した。８位は今回のベストリザルトだと思っていたから、その座を明け渡したことが悔しい。ポイントも獲得できなかった。しかし、それ以上にチームに申し訳ない気持ちで一杯だ」

パオロ・チャバッティ／ドゥカティ・モト GP プロジェクト・ディレクター

「今日のニッキーとアンドレアは、持てるパフォーマンスを最大限に発揮して、８位争いに加わっていた。ドーヴィが残り２周でクラッシュしたのは、本当に残念でならない。現時点では、８位がわれわれのポテンシャルだが、２週間後のミサノラウンドに向けてマシンパフォーマンスを向上させる努力を続けている。水曜日（９月４日）午前中にミサノに出向いて、ミケーレ・ピッロとフランコ・バッタイーニを起用してテストを実施する。ドゥカティチームの開発は休むことなく続いていく」