2013 MotoGPレポート第15戦マレーシア DUCATIサーキット情報局

2013 MotoGP #15 Malaysia（2013.10.13）

マレーシア GP で、ドヴィツィオーゾが８位
ヘイデンはリタイア

MotoGP 世界選手権の第 15 戦となる「シェル・アドバンス・マレーシアン・モーターサイクル GP」は、ドゥカティ・チームにとって厳しい展開となった。

ドゥカティ・チームのアンドレア・ドヴィツィオーゾは、８番グリッドからスタートし、20 周後にスタートと同じ順位でチェッカーを受けた。ドヴィツィオーゾはスタートこそ良かったものの、３周目のターン 14 でアウトにはらんでポジションを落とす。その後はライバルに行く手を阻まれ、ポジションの回復に苦戦を強いられた。チームメイトのニッキー・ヘイデンとサテライトチームのアンドレア・イアンノーネは、ともにリタイアを喫した。

ヘイデンは、４列目からのスタートにもかかわらず、序盤は素晴らしいペースで走行。３周目には８位までポジションを上げた。しかし、８周目の終わりにエンジントラブルに見舞われ、リタイアを余儀なくされた。問題のエンジンはボローニャ・ファクトリーに送られ、ドゥカティ・コルセのエンジニアによる解析が行われる。

MotoGP は、マレーシアを皮切りに、フィリップアイランド（オーストラリア）、ツインリンクもてぎ（日本）を巡る遠征ラウンド３連戦に入った。

RIDER'S VOICE

アンドレア・ドヴィツィオーゾ／８位

「スタートが良かったので、スミス（ヤマハ）についていこうと考えていたが、その時点で限界ギリギリだったために３周目のターン 14 で小さなミスを犯してしまった。コースアウトして 10 秒近くロスした。その後、理由はわからないが、タイヤ右側のグリップを通常の状態に戻すまでに、少なくとも７つのコーナーを走らなければならなかった。現状は非常に厳しい。ライバルのマシンは、異なる特性を持っているので彼らに近づくのは容易ではない」

ニッキー・ヘイデン／リタイア

「昨日のフリー走行の第４セッションまで着実にマシンを進歩させていただけに、非常に残念な結果になってしまった。予選ではうまく乗りこなせなかったものの、今朝は今週末で最速のタイムが出せたうえ、走行ペースもかなり良かった。レースは 11 番グリッドからのスタートだったが、いきなり複数のポジションを上げることができた。最近では自分のベストパフォーマンスだった。ドーヴィ（ドヴィツィオーゾ）を引き離して、ブラッドリー（ヤマハ）のテールに近づいた。複数のセクションで彼のほうが若干速かったものの、別の場所では僕のほうが速かった。最終コーナーに入る時に奇妙なノイズが聞こえた。彼のマシンに何か起こったのかと期待したが、スロットルを開けた瞬間、異変を起こしたのは自分のマシンだと気づかされた。エンジニアにチェックしてもらって、エンジンに何が起こったのかを確認する必要がある。３週間連続の遠征ラウンドをこのような形でスタートしなければならなかったのは残念でならない」

パオロ・チャバッティ／ドゥカティ・モト GP プロジェクト・ディレクター

「ニッキーのエンジンはすでにボローニャに送り返した。レーシング部門がチェックするので、すぐに原因がわかるはずだ。ヘイデンはウォームアップで良かったうえ、スタートも良く、スミスとファイトしていただけに残念だ。アンドレアは序盤に小さなミスを犯し、ヘイデン、イアンノーネ、スミスの集団に遅れを取ることになった。残念ながら、マレーシアのレースも満足のいく結果にはならなかった」