2013 MotoGPレポート 第18戦 バレンシア
- 掲載日/2013年11月14日【DUCATIサーキット情報局】
- 特別協力/Ducati Japan プレスリリース/2013年11月11日
MotoGPで活躍するドゥカティ・チーム。メーカー発信のレポートをフォトギャラリーでご紹介します。
2013 MotoGP #18 Valencia(2013.11.10)
ドゥカティ・チーム
2013年の MotoGP シーズンを終了
スペインのリカルド・トルモ・バレンシア・サーキットで開催された MotoGP 最終戦は、ニッキー・ヘイデンとアンドレア・ドヴィツィオーゾが、それぞれ8位と9位でフィニッシュし、ドゥカティ・チームは 2013年の困難なシーズンを終了した。2013 MotoGP ワールド・チャンピオンには、マルク・マルケスが輝いた。
5年間所属したドゥカティ・チームでの最後のレースとなったヘイデンは、4列目からのスタートとなった。デスモセディチ GP13 を駆るヘイデンは、スタートには失敗したものの、序盤で大きくポジションを挽回し、8位でチェッカーフラッグを受けた。一方、3列目スタートとなったドヴィツィオーゾは、レースのほぼ全体を通して、同じドゥカティ・ライダーであるアンドレア・イアンノーネとバトルを展開。このバトルを制したドヴィツィオーゾは、チームメイトのヘイデンに次ぐ9位でフィニッシュした。最終的なチャンピオンシップ・ポイントは、ドヴィツィオーゾが8位、ヘイデンが9位となった。
17番グリッドからスタートしたドゥカティ・テストチーム・ライダーのミケーレ・ピッロは、オープニングラップ終了時には1つ順位を落として 18位となったが、残り 30周で猛チャージし、トップ 10 に入ってレースを締めくくった。
RIDER'S VOICE
ニッキー・ヘイデン/8位
「日本 GP と同じことが起こったため、スタートは良くなかった。しかし、ポジションを上げて8位でチェッカーを受けることができた。決して素晴らしい結果とは言えないが、ドゥカティ・ライダーとして最高位でフィニッシュすることができて良かった。レースの中盤で、前をゆくブラッドリー(スミス/ヤマハ)とのギャップが3秒を切ってからは、彼に追い付けると思っていたが、最終コーナーで膨らんでフロント・フェアリングをヒットしてしまった。いずれにしてもその後、彼に追い付くことができなったのが心残りだ。5年間、最高の仲間とともに過ごすことができた。簡単なことなど一度もなかったが、本当に素晴らしいチームだった。今後の彼らの活躍を祈っている」
アンドレア・ドヴィツィオーゾ/9位
「今日はペースも上がらず、残念なレースだった。最後までフィーリングを掴むことができなかった。このサーキットではいつも苦労するし、今回もうまくいかなかった。ニッキーは良い走りをしたと思う。彼に抜かれてからは、イアンノーネとのバトルに集中することになった。全体として考えれば、チャンピオンシップ8位はそれほど悪くないが、目標とするポジションでないことは確かだ。自信と決意を持って 2014年シーズンに臨みたい」
ミケーレ・ピッロ/10位
「2か月間レースに参戦していなかったことを差し引いても、タフなレースだった。今日の 30ラップは、非常に困難な展開となった。昨日のクラッシュで予選のポジションを落とし、今日のスタートではアンドレアやニッキーに近づくどころか、集団2つ分も遅れを取ってしまったのが残念だ。序盤では、18位に下がってしまった。スタート直後のバトルでは、タイヤを傷めてしまった。それでも少しは挽回したが、先頭集団にはまったく追い付くことができなかった。今シーズン、参戦の機会を与えてくれたドゥカティに感謝したい。2014年は、チームに大きく貢献できると確信している」
ドゥカティ・チームは、翌日の月曜日から、2014年シーズンに向けて早くも始動する。チームは、アンドレア・ドヴィツィオーゾと新たに契約ライダーとなったカル・クラッチローが参加のもと、3日間におよぶ最初のウインター・テストを実施する。このテストは、最近ドゥカティ・コルセのゼネラル・マネージャーに任命されたルイージ・ダル・イグナにとって、最初の公式テストとなる。
「今日のレースで 2013年のシーズンが終了したが、ドゥカティの目標からはほど遠い結果となった」と、ドゥカティ・モーター・ホールディング CEO のクラウディオ・ドメニカーリは、レース終了後にコメントしている。「明日、我々はルイージ・ダル・イグナ主導のもと、新たな体制で 2014年シーズン最初のテストを開始する。私は、彼を暖かく迎えるとともに、個人的にそして会社を代表して彼に大きな期待をかけている。この機会を利用して、過去 10カ月間に渡ってドゥカティ・コルセを指揮し、本日その重責を後任に託したベルンハルト・ゴブマイヤーに感謝の意を表したい。また、チームとライダー、特にニッキーに感謝したい。彼は、今季限りでチームを離れ、新たな挑戦に挑むことになる。この数年間、彼は常にドゥカティ・ブランドが誇るアンバサダーとしての役割を世界中で果たしてくれた。そして最後に、来年からアンドレアのチームメイトとなるカルを暖かく迎え入れたい。彼らは、最高の仕事をして、ここ数年の困難なシーズンを忘れさせてくれるだろう」
「2014年最初のテストを月曜日からこのサーキットで開始するルイージ・ダル・イグナを迎えることができて、大変うれしく思っている」と、フィリップモリス・インターナショナル副社長のマウリツィオ・アリヴァベーネは述べている。「最近の結果に満足しているとは決して考えていないが、我々はドゥカティと一緒になって、新たなチーム体制を構築してきた。我々はこのプロジェクトを、お互いに満足できる将来のために一緒に働き、総合的で建設的な協力関係によって、自信を持って成し遂げることができた」
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