2015 MotoGPレポート第3戦アルゼンチン DUCATIサーキット情報局

2015 MotoGP #03 Argentina（2015.04.19）

ドヴィツィオーゾは
3戦連続の2位フィニッシュ

アルゼンチンGPでドヴィツィオーゾが再び2位表彰台を獲得、イアンノーネは4位フィニッシュ。

MotoGP第3戦のアルゼンチンGPが、アウトドローモ・テルマス・デ・リオ・オンドで開催された。2位となった前回のオースティンから1週間、ドゥカティチームのアンドレア・ドヴィツィオーゾは、またしても素晴らしいパフォーマンスを披露し、ウィナーのロッシに続いて、アルゼンチンGPでも2位表彰台に登壇した。

29歳のドヴィツィオーゾは、速さとインテリジェンスを兼ね備えた走りで、開幕から3戦連続の2位フィニッシュ。オープニングラップ終了時点で5番手だった彼は、すかさずアタックを開始し、8周目には2位にポジションを上げた。その3周後、ドヴィツィオーゾと同様に順位を上げてきたバレンティーノ・ロッシ（ヤマハ）にオーバーテイクされたが、終盤までその背後に食らいついた。首位を快走していたマルク・マルケス（ホンダ）がクラッシュ、ドヴィツィオーゾは2位にポジションを上げてチェッカーを迎えた。

チームメイトのアンドレア・イアンノーネもフィニッシュまで見事な走りを見せて、4位でチェッカーを受けた。フロントローからスタートした彼は、オープニングラップ終了時点で6番手。しかし、3周目にはドヴィツィオーゾの背後の4位につけた。ロッシにパスされた後は、カル・クラッチロー（ホンダ）、ホルヘ・ロレンソ（ヤマハ）と激しいバトルを演じた。残り1周、イアンノーネはクラッチローに仕掛けてこれをパス、3位にポジションを上げたものの、最終コーナーでクラッチローが抜き返し、イアンノーネは4位でフィニッシュラインを通過した。

第3戦の終了時点で、60ポイントを獲得しているドヴィツィオーゾはライダーズランキング2位。首位ロッシとはわずか6ポイント差にすぎない。イアンノーネは、40ポイントに上積みし、ランキングでも3位に上昇した。

コンストラクターズ部門では、60ポイントのドゥカティは2位。チームズ部門では100ポイントで2位につけている。

RIDER'S VOICE

アンドレア・ドヴィツィオーゾ／2位

「本当にうれしい。ここはドゥカティにとって非常に厳しいサーキットなので、これまでの2戦よりもうれしい。フリー走行、予選ともにうまくいったが、スピードが十分だとは思えなかった。レース中はリアタイヤのパフォーマンス低下をどうコントロールするかが重要なカギを握っていて、難しい展開を強いられた。苦労していたのは自分だけではなかったが、こうしてまた表彰台に立てた。ドゥカティ向きとは言えないコンディションで上位フィニッシュできた。今後に明るい見通しが立ったと言ってよいだろう。素晴らしい仕事をしてくれたチームの面々と、特別なマシンを作ってくれたドゥカティに感謝の意を表したい。今日も良い走りができたので、自信が深まった」

アンドレア・イアンノーネ／4位

「もっと表彰台争いに絡めていて不思議ではなかった。セットアップが決まって、終盤も良いペースで周回できた。レース半ばから若干ライディングが難しくなった。エンジンマップを変更して、スライドを抑えたところ、乗りやすくなったが、時すでに遅しだった。おそらく僕が戦略的に走らなかったことが原因だ。終盤はカル（クラッチロー）より速かったが、最終コーナーのラインが深すぎて逆転を許してしまった。やや悔いは残るものの、良いレースだった。次のレースではもっと上を狙う」

ルイジ・ダッリーニャ／ドゥカティコルセ・ゼネラルマネージャー

「ドゥカティにとって難しいサーキットでこのリザルトが得られたことに大きな満足感を覚えている。今回もチームとライダーが一丸となって戦い、GP15はまたしても戦闘力を示してくれた。ドヴィツィオーゾは、スピードとインテリジェンスを両立させた走りによって、3戦連続2位表彰台に登壇した。本当に素晴らしい。イアンノーネは、表彰台フィニッシュしてもおかしくなかった。いずれにしても、序盤の遠征ラウンドを終えて、ライダーズランキング2位と3位でヨーロッパに戻れることは非常にうれしい。この数カ月というもの、休みなしに働いているドゥカティコルセのスタッフに感謝の意を表するとともに、今回のリザルトを彼らに捧げたい」