The Monster EVO CAMP
- 掲載日/2011年09月02日【トピックス】
- 取材協力/Ducati Japan 文・写真/山下剛
「The Monster EVO CAMP」の会場となったのは、千葉・館山にあるリゾートスポーツホテル「ファミリーオ館山」。その駐車場に特設キャンプが作られ、新しいモンスター1100EVOをはじめ、比較試乗のためのモンスター1100Sや796、そして特別にディアベルも展示、試乗できた。
国内発売前のニュー・モンスター1100EVOに
真っ先に試乗できる1泊2日のイベント!
ドゥカティ空冷Lツイン史上最強パワーを誇る100psを発生する、新しいエンジンを搭載したモンスター1100 EVO。湿式クラッチやドゥカティ・セーフティ・パック(ABSとDTCがセットになった安全装備)などを搭載し、より扱いやすく、乗りやすく、なにより「楽しくなった!」新しいモンスターだ。
このニュー・モンスターは2011年9月17日に国内発売となるが、その前に試乗できるイベントが開催された。しかもただの試乗じゃない。千葉・房総半島に設けられた50kmにおよぶコースをたっぷりと走れる他、リゾートホテルに1泊し、夜はおいしいイタリアンディナーに舌鼓を打ちつつ、ドゥカティ・ジャパンのスタッフによるドゥカティ裏話をたっぷりと聞けるという、実に豪華で贅沢な試乗会なのだ。
この試乗会の参加はインターネットで募集され、10組16名の現行モンスターオーナーが抽選で選ばれ、招待された。
ここでは新しいモンスター1100EVOをご覧いただくとともに、その試乗会の様子をお届けしよう!
フォトTOPICS(写真点数/32枚)
01こちらがリゾートスポーツホテル「ファミリーオ館山 」。広い敷地には2階建てのゆったりとした本棟が建ち、まぶしい緑に囲まれている。敷地内にはフットサルコートやビーチバレーコートがあり、リゾートとスポーツをどちらも楽しめる複合的ホテルだ
02現地集合時間はお昼前、試乗は午後から。となればまずは腹ごしらえしてからじゃないと、ニューモンスターの試乗も楽しめないってもの。ファミリーオ館山の特徴はスポーツだけじゃなく、おいしいイタリアンレストラン「ボーノ」が併設されてるところ。こちらのシーフードカレーはマイルドながらスパイシー。夏にピッタリのカレーだ!
03まずはモンスター1100EVOはどこが新しいのかを知っておくと、試乗もより楽しくなる。そこで、ドゥカティ・ジャパンのスタッフによる「モンスター1100EVOプチ講座」がはじまった。ドゥカティ・ジャパン代表の加藤稔さんのあいさつからはじまり、メカニックの木下さんによるテクニカルレクチャーでは、100psを発生する新型空冷Lツインや湿式クラッチ、ABSやDTCを装備…などなどが解説された。
04ランチも座学も終わったら、いよいよ試乗開始。さっそくM1100EVOにまたがって、ポジションの確認。M1100EVOは、M796でも採用された20mm高いハンドルブラケットにより、さらに扱いやすくなっているのだ。
05試乗プログラムは3コマ用意されているから、ゆったりと試乗できる。M1100EVOの他、M1100SやM796、ディアベルにも試乗できた。先導役を務めたのは「DUCATI BIKES」のメインテスターでおなじみ、M900で全国のサーキットのレコードタイムを塗り替えたモンスターマスター・友野龍二さん。
06試乗コースは約50kmと長めに設定された。そのため、市街地走行からワインディング、ストレートといったあらゆるシチュエーションでM1100EVOを走らせることができたのだ。晴天に恵まれ、房総のシーサイドランは最高にキモチイイ!
07房総フラワーロードを走るM1100EVOと参加者。ここはストレートが長く続く区間で、100psを発生する新型空冷Lツインの実力を思う存分に味わうことができた。このエンジン、低回転域でもスムーズで扱いやすく、ツーリングにありがちな遅い先行車に先導されるような場面でも苦にならない!
08M1100EVOの外観の変更点のひとつは、右側2本出しになったサイレンサー。ディアベル同様のデザインとなっていて、取り回しが変更されたエキパイと相まって迫力あるフォルムを作り出している!
09あまりに試乗コースがキモチイイから、ついスロットルもワイドになりがちだけど、そこはグッと堪えて大人のバイクツーリング。先導役の友野さんのコントロールは抜群&絶妙で、新しい空冷Lツインの鼓動感をしっかりと感じられるペースで走ってくれるのだ。
10ディアベルも試乗できたので、空冷と水冷のLツインの特性や味わいの違いも体験できた。モンスターもいいけど、ディアベルもいいんだ、これが。水冷Lツインの美点を高回転域ではなく低~中回転域に生かしているから、ツーリングや街乗りが楽しいのだ!
11青い空と海、真っ赤なモンスター! いやはや、もう何も言うことない!! さて、マフラーが右側2本出しになったため、車体左側のリアまわりはけっこうスッキリとしていて、サイドビューが対照的になっているのもEVOの特徴だ。
12試乗中の休憩ポイントから眺めた太平洋には虹が見えた。こういう偶然の出会いがあるから、ツーリングはやめられない。
13さて、たっぷりと走ったらすっかりと日も暮れた館山。これからはお楽しみのイタリアンディナータイム。
14ファミリーオ館山には中庭があって、南欧ムード溢れる造りになっている。そこへM1100EVOが展示され、アルコールを楽しみながらモンスター談義に夢中になれた。
15ここはほんとうに日本か!? と疑いたくなるほどステキな空間。
16シーサイドツーリングを楽しんで適度に疲れたカラダとココロに、ゆっくりとアルコールが沁みていく。この瞬間、最高だよね。
17そんなひとときに話のテーマがM1100EVOだから、いつまでも話題は尽きない。
18先導役の友野さんもアルコール片手にバイク談義に参加。M1100EVOについてのことや、ライテクのことなど質問が飛び交った。
19ドリンクは飲み放題となっていて、ビールやワインをはじめいろんなカクテルも用意された。どのカクテルもおいしかったのだけど…。
20バーテンダーさんオススメだったのがこのカクテル。「サングリア」という名のカクテルで、オレンジやメロンなどのフルーツを白ワインで漬け込んだもの。疲れたカラダにアルコールと果糖がおいしい!
21食前酒をほどよく嗜んだところでいよいよディナー。みなさんが額に掲げてるのは、DUCATIロゴのコースター。この後みなさんにプレゼントされたのだ。
22カクテル片手に前菜に舌鼓、そしてM1100EVOのインプレッションを語る。いやー、シアワセなひととき。
23こちらはドゥカティ・ジャパンの加藤社長と友野さんのテーブル。聞きたいことがたくさん湧いてくるテーブルだから、ほんとうに話題が尽きない。
24さて、ここからはディナーをご紹介。こちらは前菜の盛り合わせ。パルマ産生ハムと旬のイチジク、モルタデラハムとルッコラのビアーダ、南房総地サザエの壺焼き香草バター風味。ちなみに、ビアーダとは小麦粉、牛乳、水、ラードを練り混ぜたものを円形に薄くのばして焼いた郷土料理なんだって。
25ワラサのカルパッチョともぎ立て野菜のサラダ。ところでこちらのイタリアン料理を手がけたシェフは、料理の鉄人の出演経験もある萩原雅彦さん。イタリアでの修行経験をいかした本場の味で、ほんと~においしかった!
26たっぷり魚介のラザニア。これも食感、舌触り、味ともによくてパクパク食べられちゃう。
27ボローニャ風ミートローフ、ポレンタとグリーンピースの煮込みを添えて マッシュルームソース。ドゥカティの故郷、ボローニャの味をしっかりと味わわせてくれる萩原シェフの気遣いがうれしいね。
28パンナコッタ、桃とシャンパンゼリーを添えて。シャンパンゼリーと桃の酸味と甘さ、パンナコッタのスッとした甘さのコンビネーションがたまらない!
29すっかりとお腹いっぱい、おいしいものでシアワセいっぱいなところにはじまったのは、ドゥカティ・ジャパンのメカニック担当の木下さんによる、ドゥカティ裏話トークショー。友野さんとのコンビではじまり、まずはモンスターのハンドリングの秘密から。参加者からの質問も多く、ドゥカティの謎がだいぶ解けたらしい!?
30こちらが友野龍二さん。30歳をすぎてからレース活動を開始、M900を相棒に全国のサーキットのレコードを塗り替えまくったスゴイ人。友野さんのライディングはとてもきれいで、さらに速い。いや、キレイだから速いといったほうがいいかも。ライテクについての解説は初心者にもわかりやすく、「なるほど!」と納得できることばかりなのだ。
31楽しかったディナーが終わった後は、全員に福袋がプレゼントされた。本来はじゃんけん大会を実施する予定だったそうだけど、品物がたくさんあってじゃんけんする必要がなかったらしい!
32というわけで、第三世代となるモンスターの新型、M1100EVOは2011年9月17日全国発売開始! カラーバリエーションはレッドwithホワイトストライプ、ダイヤモンドブラックwithレーシンググレーストライプの2色。ともに車両価格は139万円。気になる人は、まずはディーラーに行ってスタイリングを眺め、ホレ込んだら試乗してみよう。 熟成された第三世代モンスターをとくと味わおう!
こちらの記事もオススメ!
- 【前の記事へ】
試乗インプレ【予告編】モンスター1100 EVO - 【次の記事へ】
2011DUCATI 現行モデル一気乗り・ディアベル
関連する記事
-
トピックス
世界最大のドゥカティイベントが開催!