試乗インプレ【予告編】ムルティストラーダ1200S グランツーリズモ
- 掲載日/2013年07月29日【トピックス】
- 取材協力/Ducati Japan 取材・写真・文/森清 貴史
従来モデルから大型化されたウィンドスクリーンをさらに延長。スモークカラーになっているのも特徴だ。
ムルティストラーダが備えた
ツーリングモデルとしての能力をパワーアップ
ムルティストラーダシリーズは、2013年にフルモデルチェンジを受けた。外観にこそ大きな変更はないが、エンジンのツインプラグ化(テスタストレッタ11°DS)、ウィンドスクリーンの大型&ワンタッチ化、ヘッドライトの LED化など、シリーズを通して熟成がはかられている。また、スタンダード以外の上位3モデル(ムルティストラーダ1200Sツーリング、ムルティストラーダ1200Sグランツーリズモ、ムルティストラーダ1200Sパイクスピーク)には、ドゥカティ・スカイフック・サスペンション(DSS)と名付けられたセミアクティブサスペンションシステムが採用された。
その中でも新たに設定されたムルティストラーダ1200Sグランツーリズモは、ツーリングモデルとしての使い勝手を磨いた追加仕様。48リットルのトップケース、左右で合計 73リットルに拡大したパニアケース、エンジンガード、LEDサブライト、大型ウィンドスクリーン、20mm 高いハンドル、コンフォートシート、専用タイヤを装備しているのが特徴だ。
ここではそのディテールカットをご紹介しよう。
フォトTOPICS(写真点数/28枚)
01ドゥカティの先進性の一端を表す LED ロービームは、2013年のムルティストラーダシリーズに共通の装備。
02実用性もさることながら、見た目が冒険の雰囲気を盛り上げる LED サブライトは、“GT” だけの装備だ。
03ウィンカーは従来も LED だったが、2013年のムルティストラーダにはハザードランプが新設されている。
04シュラウド状のサイドカウルには “GRANTURISMO” のロゴが入る。ワンポイントのアクセントだ。
05アドベンチャー系モデルにお決まりのエンジンガードは、どちらかといえばラジエターを守る位置に装着される。
06他のムルティストラーダシリーズと同様に、ツインプラグ化されたテスタストレッタ11°DS エンジンを搭載。
07日本仕様の最高出力は 105HP (77.2kW) 、最大トルクは 116.6Nm (11.9kgm)と、十分なパワーを備えている。
08マフラーがコンパクトで張り出しが少ないこと、パニアケースを装備するモデルにとってはこれも重要な要素だ。
09赤いステッチの入ったコンフォートシートが装備される。乗り心地、足つきともに良好だ。
10シート下には、ETC 車載器を設置してもまだまだ余りあるスペースを持つ。ケースなしで走りたいときにも便利だ。
112013年モデルのムルティストラーダシリーズは、車名のロゴが立体エンブレムになり、ちょっと高級感が増した。
12この GT を含む上位モデルには DSS (ドゥカティ・スカイフック・サスペンション)が装備されている。
13DES (ドゥカティ・エレクトロニック・サスペンション)の発展版で、セッティングを変化させながら走行する。
14ABS と DTC(ドゥカティ・トラクション・コントロール)をセットにした DSP(ドゥカティ・セーフティ・パック)は共通の装備。
15リアサスペンションももちろん、セミアクティブ。段差だけでなく、加減速時にも姿勢の安定に貢献する。
16ドゥカティといえば、片持ちスイングアーム。スイングアームがアルミなのも定番パッケージだ。
17ホイールリムには赤いリムラインが入る。モノトーン系ボディカラーに対し、各所の “赤” がよく映える。
18最大の特徴ともいえるトップケースの容量は 48 リットル。タンデムライダー用のバックレストも兼ねている。
19ケースの開閉は、リモコンキーに内臓される機械式のキーを使う。1つのキーで事足りるのは標準装備ならでは。
20左右合計で 73リットルのパニアケースは、車体からの張り出しが大きい。ただ、それ以上にこの容量は魅力的だ。
21パニアケースも同じキーで開閉する。また、インナーバッグも付属するため、防水・防塵性は非常に高い。
22ムルティストラーダ1200Sツーリングとこのグランツーリズモにはセンタースタンドが備わっている。
23センタースタンドがあっても重くてかけられなければ意味がないが、専用のグリップも装備されるので、操作は軽い。
24もはやツーリングモデルの必需品となった電源ソケットは、ヘラータイプを2個装備。1個目は車体右側にある。
252個目の電源ソケットは左側。どちらも、ソロでもタンデムでも使いやすい位置に付いており、使い勝手は良好だ。
26メインディスプレイには速度など基本の情報が、サブにはモード切り替えや燃費、グリップヒーターが表示される。
27ピンチ式スクリーンは、目立つ改良ではないが、非常に便利になった機能の一つ。グローブをしたままでも操作できる。
28右カウル内側にある小物入れもプッシュ式に改められた。ただ、もう少し大きければ、手が入りやすいのだが……。
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