【速報】ドゥカティの新しいV4エンジン「デスモセディチ・ストラダーレ」発表
- 掲載日/2017年09月08日【トピックス】
- 取材協力/ドゥカティジャパン 写真/DUCATI JAPAN 文/VIRGIN DUCATI.com編集部
デスモセディチ GP から直接派生した新型エンジン「デスモセディチ・ストラダーレ」
2017年9月7日、ミザノ・ワールドサーキット・マルコ・シモンチェリで発表された新しいV4エンジン「デスモセディチ・ストラダーレ」。MotoGP で圧倒的なパフォーマンスを誇る4 気筒デスモセディチGP の経験をもとに、未来のハイパフォーマンス・モデルに搭載する、新しい90°V4 エンジンが開発された。このエンジンは、ドゥカティが量産バイクに搭載する初の4 気筒エンジンとなる。
▼エンジン
ドゥカティ最高経営責任者(CEO)のクラウディオ・ドメニカーリは、デスモセディチ・ストラダーレ発表会の場でこう語っている。「テクノロジーの芸術作品とも言うべきエンジンを発表できることを大変誇りに思います。今回の発表は、ドゥカティの歴史における新たな章の幕開けを告げると同時に、新製品を開発するために積極的かつ大規模な投資を行っているドゥカティの姿勢を強調するものです。私たちはこのエンジンを搭載したニューモデル、新型パニガーレV4 を、11月5日午後9時(中央ヨーロッパ標準時、日本時間11月6日午前5 時)から開催される、ドゥカティ・ワールドプレミア2018 で発表します」。
デスモセディチ・ストラダーレは、サーキット走行でその真価を発揮するエンジンだが、一般道におけるニーズも十分満たすように設計されている。そのため、一般道でライディングを楽しむために重要な要素となる中速域のトルクを最大化し、低回転域におけるトルクとパワーを向上させるため、排気量をMotoGP マシンのエンジンよりも若干拡大して1,103cc に設定。最高出力は155kW(210ps)以上/13,000rpm、最大トルクは120Nm(12.2Kgm)以上/8,750~12,250rpm で、ユーロ4 規制に適合している。
- 主要技術データ:
- ● 1,103cc、4 気筒、90°V 型エンジン
- ● ボア×ストローク:81×53.5mm
- ● 圧縮比:14.0:1
- ● 最高出力:155 kW(210ps)以上/13,000rpm
- ● 最大トルク:120Nm(12.2Kgm)以上/8,750~12,250rpm
- ● カウンター・ロテーティング(逆回転)・クランクシャフト
- ● ツインパルス点火シーケンス、クランクピン・オフセット:70°
- ● ユーロ4 規制に適合
- ● デスモドロミック・ハイブリッド・チェーン駆動バルブ・タイミング・システム、デュアル・オーバーヘッド・カムシャフト(DOHC)、気筒あたり4 バルブ
- ● 湿式多板アンチパター(スリッパー)/サーボ・クラッチ
- ● セミ・ドライサンプ潤滑システム、オイルポンプ×4(サプライ×1、リターン×3)
- ● 楕円スロットル・ボディ(52mm 径相当)×4、可変長インテーク・ファンネル
- ● 6 速ギアボックス、DQS(アップ/ダウン)
- ● バルブクリアランス調整・点検間隔(デスモサービス)/24,000km 毎
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