VIRGIN DUCATI | 注目のパニガーレーV4を中心にニューモデルが発表されたEICMA2017のドゥカティブースレポート トピックス

注目のパニガーレーV4を中心にニューモデルが発表されたEICMA2017のドゥカティブースレポート

  • 掲載日/2017年11月22日【トピックス】
  • 取材協力/ドゥカティジャパン  取材・写真・文/河野 正士
EICMA2017/ドゥカティ・プレスカンファレンス・ レポートの画像

ドゥカティ・ブースの中央に展示されていた「パニガーレV4スペツィアーレ」。オーリンズ製Smart EC2.0電子制御システム搭載の前後サスペンションやカーボン製パーツが装着されたスペシャルバージョン。

注目はやはり「パニガーレV4」
ドゥカティブースは熱狂的なファンで溢れた

11月7日~12日(一般公開日は9日から)の日程で開催された、世界最大級のモーターサイクルショーであるEICMA2017(ミラノショー)。各メーカーから、翌年もしくは近い将来に発売されるニューモデルが数多く発表されるとあって、毎年世界中のメディアが注目している。なかでもドゥカティは特別な存在だ。

地元イタリアのトップブランドであることはもちろんだが、EICMAで重要なニューモデルを発表し続けているドゥカティ。我々メディア関係者はEICMAでのドゥカティの動向につねに注目しているし、その発表を聞きつけたバイクファンは、注目のニューモデルを見て触れるために、ブースに大挙して訪れるのだ。そのサイクルこそが、EICMAにとってドゥカティがトッププレーヤーであり続けている理由なのだ。

今年のドゥカティ・ブースは、白と赤を基調にしたドゥカティ・エリアと、その反対側に白と黄色を基調としたスクランブラー・エリアという、ここ数年にわたって展開している統一されたフォーマットでブースを展開。そのスペースは広く、国産メーカーに引けを取らない。そこにEICMA開幕2日前に開催したプレスカンファレンスで発表したニューモデルを中心に、最新の2018年モデルを展示した。プレスカンファレンスの様子はドゥカティ公式アカウントの動画投稿サイトやSNSでライブ配信されたほか(現在でも録画版を視聴可能)、各メディアが速報記事&動画を続々とアップしていたことから、来場するバイクファンはそこで得た情報を、現車を前に徹底的に確認するというのが、一般公開日以降のEICMAの姿だ。

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「パニガーレV4」。新型V4エンジンから伸びる“フロントフレーム”を挟み込むように、一体成形されたサイドカウルとサイドタンクカバーがデザインされている。フロントフェイスは従来のパニガーレの意匠を受け継ぎながら、LEDのアイライン下のダクト内に吸気用エアダクトとヘッドライトがセットされる。
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“デスモセディチ・ストラダーレ”と名付けられた新型90度V型4気筒エンジン。従来のL型エンジンから42度後方に傾けV型としていること、車輪とは逆方向に回転する“カウンター・ローテーティング・クランクシャフト”を採用していることなど、MotoGPを戦う“デスモセディチGP”と同じディテールを数多く採用。くわえてクランクピンを70度位相することで、90度のVバンクと合わせて2気筒のような点火シーケンスを生み出す“ツインパルス・イグニッション”や、エンジン回転数やアクセル開度によってエアインテークファンネル長が可変する“可変吸気システム”など独自の技術も採用している。
注目のパニガーレーV4を中心にニューモデルが発表されたEICMA2017のドゥカティブースレポート
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エンジンをフレームの構造材として使用。そこから車体前方に“フロントフレーム”をセットし、車体後方にスイングアームとリアフレームをセットする。V4とは思えないほどコンパクトなエンジンだが、それによってこれまで車体左側に横置きに装着されていたリアサスペンションは、スイングアーム前方に縦置きされている。またリアサスペンションの上部は、ジョイントパーツを介しエンジンの後ろ左側シリンダーに締結される。
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新型「スクランブラー1100」を前面に配置したスクランブラー・エリア。
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「スクランブラー1100」。モンスター1100に搭載されていた空冷Lツインエンジンを採用。フレームは、この1100のために新設計されている。またトラクションコントロールとコーナーリングABSを装備。アクティブ/ジャーニー/シティの3種類のライディングモードも搭載した。800シリーズと並べると大柄になったことが理解できるが、単独で停まっていると大幅に排気量アップしたことを感じさせない。
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1100シリーズのバリエーションモデル「スクランブラー1100スポーツ」。スタンダードの1100をベースに前後にオーリンズ製サスペンションを装着。専用デザインのシートも装備する。この車両はアクセサリーパーツである、アクラポビッチ製サイレンサーを装着している。
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1100シリーズのバリエーションモデル「スクランブラー1100スペシャル」。前後スポークホイール、アルミ製の前後フェンダー、クローム仕上げのエキゾーストパイプ、ブラシ仕上げのスイングアームなどを採用する。
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「959パニガーレ・コルサ」。パニガーレV4が登場したことで、L型ツインエンジンを搭載するスーパースポーツの最高峰モデルとなった。エンジンはスーパークアドロ955cc、ユーロ4に適合し、型式認証を取得したアクラポビッチ製エキゾーストシステムを装備している。
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各部が新しくなった「ムルチストラーダ1260」の専用ブース。
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「ムルチストラーダ1260」。クランクやコンロッド、そしてシリンダーを新作。吸排気系も一新されている。わずか60ccの排気量アップだが、低中回転域での出力トルクを向上させスムーズで力強い加速を実現している。またキャスターアングルを25度に設定した新フレームとともに、+48mmの新型スイングアームも採用。さらに新設計のメーターパネル、新ドゥカティ・リンク・アプリもセットされている。スタンダードに加え、セミアクティブサスペンションを装備する「ムルチストラーダ1260S」、オーリンズ製前後サスペンションやカーボンパーツを採用した「ムルチストラーダ1260パイクスピーク」もラインナップ。
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新色を採用した「ムルチストラーダ1200エンデューロ」。
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各モデル&各カラーを展示するムルチストラーダ・シリーズ。
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アクセサリーパーツを装着した「スクランブラー・デザートスレッド」。
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アメリカのデザイン&パーツカンパニーであるローランド・サンズ・デザインがカラーリングデザインを担当した「スクランブラー・マッハ2.0」。
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“新色が加わった「Xディアベル」シリーズ。
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人気の「スーパースポーツ」シリーズ。
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「1299パニガーレR・ファイナルエディション」。
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2017年のスーパーバイク世界選手権でシリーズランキング2位となった、チャズ・デイビスが駆ったパニガーレRと、MotoGPを戦ったデスモセディチGP。
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スクランブラー・ブース。
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一般公開日2日目/11月10日(金)のお昼頃のドゥカティ・ブース。

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