カーボンフレームのドゥカティ・スーパーレッジェーラV4の内覧会「SUPERLEGGERA V4 Dreams Matter」に潜入!
- 掲載日/2020年07月15日【トピックス】
- 取材協力・写真/ドゥカティジャパン 写真・文/成田 恒一
特別なモーターサイクルを
特別な場所でカスタマーに披露
本国イタリアの新型コロナウイルス感染拡大の影響による都市封鎖のため、工場の稼動停止を余儀なくされたドゥカティであるが、2020年5月上旬より徐々に工場が稼働しはじめ、生産台数わずか500台のスーパーレッジェーラV4の記念すべき最初の1台が6月にラインオフされた。
そんな中、スーパーレッジェーラV4の実車を、アジア地域のユーザーにも見ていただきたいという本国の計らいにより、世界に2台しかないという極めて希少なスーパーレッジェーラV4のコンセプトモデルのうちの1台が日本に届けられ、予約&購入検討中のカスタマーにお披露目するべく、去る7月9日(木)にスーパーレッジェーラV4の内覧会「SUPERLEGGERA V4 Dreams Matter」が開催された。
会場となったのは、ドゥカティのグループ会社であるアウディの新しい都市型ショールーム「Audi City Kioicho」。このショールームはアウディディーラーの中でも特別な存在で、ショールーム名の「Audi City」と名付けられた店舗は、各国のディストリビューターごとにひとつの国に1店舗しか設置が許されていないという、まさにプレミアムなショールームとなっている。内覧会は新型コロナウイルス感染予防を鑑みて、1スロット30分の2組限定、計11スロットで開催され、Audi City Kioicho地下のスペシャルスペースを使い、スーパーレッジェーラV4の濃密なプレゼンテーションが行われた。
それでは、ここからは写真を使い、「SUPERLEGGERA V4 Dreams Matter」の詳細をお伝えしよう。
「SUPERLEGGERA V4 Dreams Matter」の会場となった「Audi City Kioicho」。プレミアムなスーパーレッジェーラV4の内覧会にふさわしい特別なショールームと言える。
ショールーム1Fのエントランスを入ると、まずはパニガーレV2がお出迎え。搭載されるエンジンは排気量955ccのスーパークアドロ:L型2気筒、デスモドロミック、4バルブ、水冷で、最高出力114kW(155ps)@10,750rpmを発揮する。
ショールーム1Fの奥にはパニガーレV4Sが専用スペースに展示されている。ブラックカラーの壁は、今回の「SUPERLEGGERA V4 Dreams Matter」のために用意されたものだ。
もちろんショールームにはアウディも展示されている。アウディスポーツのフラッグシップ、アウディR8スパイダーなどのスーパーカーも鎮座している。天井には江戸切子をイメージした幾何学模様が配されている。
本丸であるスーパーレッジェーラV4は、特別に用意された地下スペースに展示されている。こちらの写真は、展示スペース前に設置されたウェイティングスペース。高級感あふれる上質かつ落ち着いた雰囲気である。
それでは、いよいよ「SUPERLEGGERA V4 Dreams Matter」の会場に潜入!
会場の中は真っ暗で、ベーリングされたスーパーレッジェーラV4にスポットライトのみが当たっているという状態である。
こちらがアンベールされたスーパーレッジェーラV4!会場はまだ暗く、車両にのみスポットライトが当てられている。
会場の中央に配置された、世界限定500台、フルカーボンファイバー製シャシを採用した世界で唯一の公道走行可能なスーパーバイク、スーパーレッジェーラV4。
パニガーレV4と比較して-1.2kgのカーボンファイバー製フロント・フレーム、同-1.2kgのカーボンファイバー製リア・サブフレーム、そして同-0.9kgを実現したカーボンファイバー製スイングアームを装備したスーパーレッジェーラV4。
「SUPERLEGGERA V4 Dreams Matter」の冒頭では、ドゥカティジャパンのマッツ・リンドストレーム社長の挨拶と、スーパーレッジェーラV4の紹介が行われた。
続いてドゥカティジャパンのPR&Marketingディレクターの五条氏により、スーパーレッジェーラV4の詳細なプレゼンテーションが行われた。
スーパーレッジェーラV4の大きな特徴である、デスモセディチGP16から派生したバイプレインウイング。なんとデスモセディチGP19よりも空力特性に優れているという。
三又のトップブリッジにはリミテッドエディションの証としてシリアルナンバーが刻印されている。
容量16Lのフューエルタンク。カーボンファイバー製フェアリングとのマッチングも美しい。
シート高は835mmに設定されている。もちろんシートカウルもカーボンファイバー製となっている。
カーボンファイバー製フェアリングのペイントは、デスモセディチGPをイメージソースにグラデーションでグラフィックが表現されている。
パニガーレV4と比較して-2.8kgを実現した軽量バージョンのデスモセディチ・ストラダーレRは最高出力224ps@15,250rpm、最大トルク116Nm@11,750rpmを発揮する。そしてカムシャフトタイミングのセッティングを行った熟練メカニックの名が専用プレートに刻まれている。
ラジエーター付きピストンと新しいピストン・コーティングが施されたブレンボのStylema Rキャリパーと、オーリンズの加圧式NPX25/30の削り出しフォークボトム。
同じく削り出しのフットレストブラケット。すべてがプレミアムな仕様となっている。
パニガーレV4と比較して-3.4kgとなるカーボンファイバー製ホイール。タイヤはスーパーレッジェーラV4専用のピレリ・ディアブロ・スーパーコルサSPを装着している。
カーボンファイバー製のスイングアームにアルミ製リア・スプロケット、チタン製ホイール・ナット、レジーナORAW2のレーシング・チェーンを装備。
スーパーレッジェーラV4を食い入るように見つめる「SUPERLEGGERA V4 Dreams Matter」に訪れたカスタマー。ディテイルの作り込みも圧巻だ。
実際にスーパーレッジェーラV4にまたがって記念撮影。パートナーとお二人で訪れたカスタマーにとっても特別な体験となったに違いない。
会場にはカーボンファイバー製のホイール、スイングアーム、リア・サブフレームが単体で展示され、実際にその軽さを体験することができる。
さらにバイプレインウイング、カムシャフト、トップブリッジも単体で展示。
標準仕様で乾燥重量159kg、レース仕様で152.2kgを実現したスーパーレッジェーラV4。日本にデリバリーされるのはわずかな台数であるが、その価値は計り知れない。