ベベルのドゥカティは初心者でも乗れる?
- 掲載日/2010年05月14日【はじめてのドゥカティ】
- 取材協力/ドゥカティ東京ウエスト
実は意外と維持がしやすいベベルのドゥカティ
大切なのはメンテ具合と「乗ってあげる」こと
ドゥカティ東京ウエスト中古車センターの店内には、高年式モデルだけでなく、いわゆる「ベベル」のドゥカティも在庫されています。
ドゥカティのクラシックモデルと言えばやっぱり“ベベル”ですが、初心者がいきなり買っても大丈夫ですか?
「そういった質問はよくありますが、初心者の方でも大丈夫ですよ。先日当店でベベルを納車した方も初めて乗る大型バイクがベベルでしたし、かく言う私自身も限定解除をして初めて買ったバイクはベベルを搭載する900MHRでしたよ(笑)。最終モデルでも20年以上前の車両ですから維持が大変では…と思われるかもしれませんが、素性の良い車両を選べばコンピューターなども積んでおらず、構造もシンプルなためトラブルはあまりありませんね部品についてもベベル時代のものはリプロダクションパーツが多いので、“絶対純正じゃないとダメ!”という場合を除けば問題ないでしょう。ただ、やはり現行モデルよりマニアックな車種ではありますので、発売当時のことが分かっているベベルに強いお店を選んで下さい。そういったところはメンテ用の特殊工具やパーツ入手のルートをしっかり確保していますし、ベベルならではのツボを抑えていますからね。あと、購入される際は車両の走行距離はあまり気にされない方が良いですよ。死蔵されていて走行距離が少ないものより、走行距離が長いけど今元気に走っているものがおすすめです。意外かもしれませんが、ベベルのドゥカティはタフですよ。私の900MHRは25年モノで14万km走っていますが、大きなトラブルもなく元気に走っていますよ!」
ベベルのドゥカティを所有する際の注意点を教えてください。
「まず、いくらドゥカティとは言え、性能は昔のものだということを割り切った方がいいですよ。現行とは違いますので、細かいところを気にしすぎず、おおらかな心で付き合って下さい。あと、コンディションの維持については、純正にこだわりすぎないことも大切です。古いバイクなので、壊れたり不満が出た部分は現代のパーツでバージョンアップしていけば、比較的リーズナブルなコストで安心してベベルを楽しむことができますよ。それから、鉄パーツが多いので錆が出やすい点にもご注意を。最後に、一番のメンテナンスは普段から乗ってあげること。クラシックなバイクだからとしまい込まずに、休日にはたっぷりと走ることが、良いコンディションを保つコツだったりするんです。オーナーになった暁には、是非いじったり眺めたりするだけでなく、思い切り乗って楽しんで下さいね」
※ベベル…1950年代半ばに登場し、1986年まで採用されていたベベル(傘型)ギアでカムシャフトを駆動させるエンジン。
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