VIRGIN DUCATI | スーパーバイク1098Rのユーザーインプレ・評価 ユーザーインプレ

エンジンがすごく速いので、たまにしか乗らない私には怖いくらい。でもこの圧倒的なパフォーマンスは、最も秀でた魅力です。真っ赤な単色に彩られたカラーリングとデザインに、なんとも言えない色気を感じます。所有する喜びをひしひしと感じます。

1098系オーナーさん全員の意見かもしれませんね、エンジンとエキパイの熱さです。これに限ります。1098Rとしては、日本仕様のECUの回転マネージメントの雑さです。標準でテルミニョーニのレーシングスリップオンサイレンサーと専用ECUが付いてるとはいえ、4,000rpmくらいから唐突に回転数が上がらなくなるので、後ろからくる車両に突っ込まれそうになりました。あの制御は、けっこう危ない印象が強いです。

すでに1198Rが発表になっていますので、新車在庫の1098Rがお買い得価格で出てくるかもしれませんね。もしそうなれば、非常に悔しいけれど、強くおすすめできるバイクです。カスタムアイテムではリアサスペンションリンクの交換は必須。ステップも1098R専用が装備されていますが、よく滑るので、交換をおすすめします。それ以外は文句の付けようがない完璧（オーバーですが）なバイクです。アッパーカウルとサイドカウルが樹脂なのは、あまり気になりませんよ。

とてつもないパワーとトルク、ちょっとやそっとでは手なずけられないドゥカティ本来のおもしろさ。2速のアクセルだけでウイリーするほどパワーがある。コーナリング中のアクセルオンで旋回力が増し、コーナリングが決まったときの気持ちよさは、他のバイクにはない。

塗装のタレやプラパーツの成型のバリなど、仕上げが雑。マフラーが異常に熱い。低回転を使うとギクシャクする。ノーマルセッティングのサスペンションは異常に硬く、高速コーナリング中でも跳ねるので、リセッテイングが必要。

さすがドゥカティの最高峰バイク。バイクに負けない気構えでバンバン乗ってほしい。うまく乗れているときは、これほどすばらしいと思えるバイクはない。